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飲食店繁盛のヒケツ

飲食店運営に役立つ情報や日々の雑感、コラム等を配信しています。飲食店に興味のあるかたも無い方も楽しく学ぶ飲食店経営論をご紹介!

飲食店の宴会に欠かせないのが飲み放題です。多くのお店では、宴会コースとのセット売りが大半です。

料理プランでは差別化できていても、飲み放題の内容はどのお店も似たようなものが多いでしょう。

今回は、飲み放題メニューでの差別化戦略を考えたいと思います。
イラスト



1 ドリンクの原価把握

一番原価がかかるのがビールです。樽の仕入れ値や洗浄回数にもよりますが、概ね1杯150円~200円というところです。カクテル類で1杯100円前後、一般的な焼酎では1杯50円前後、日本酒では150円前後といった金額です。原価が高いとイメージされる

ワインもピンキリですが、安いもので1杯60円くらいから揃えることができます。



2 一人あたり平均注文杯数

私のご支援先での平均をとると一人あたり4.4杯(90分)という数字がでてきています。女性グループでは、カクテルやサワーが中心となり、男性グループではビールとカクテル、サワー、焼酎がよくでています。



3 客層や業態でドリンクニーズは大きく変わる

ビールを一切飲まず、ワインやカクテルばかり注文するグループ、ビールしか飲まないグループ、ビールと焼酎ばかり飲むグループ・・飲み放題の原価算出が一番難しいのがこのドリンクニーズの差があるからです。



4 飲み放題の原価の実際

ある3店舗(和風居酒屋、イタリアン)での1ヶ月平均の一人あたり飲み放題の原価

(炭酸、氷は原価に含めず)

和風居酒屋A 690円(一人あたり平均杯数 4.9杯 飲み放題種類 18種類) 

イタリアンB 590円(一人あたり平均杯数 4.4杯 飲み放題種類 30種類)

イタリアンC 540円(一人あたり平均杯数 4.2杯 飲み放題種類 22種類)



3店ともに1500円の飲み放題プランですが、原価は500円~700円に収まる結果となりました。

33%~46%の原価率に収まっていることになります。



5 稼げる飲み放題メニューとは

お客様の利用動機やニーズに合わせた、きめ細かい飲み放題サービスが支持を集めます。

例えば

① 飲み放題の時間による料金価格差(90分、120分、180分 延長対応)

② 飲み放題の人数による料金価格差(人数が多ければ安く)

③ 飲み放題の種類による料金価格差(ビールあり、なしの対応)

④ ノンアル客向けの飲み放題メニューの充実(ノンアルコールカクテルの充実)

⑤ 飲み放題プランのお客様は優待価格でボトルワインやプレミアムドリンクが注文できる

⑥ 時間帯で早割(18時迄)、遅割(22時以降)などの特典設定

⑦ シルバー割(60歳以上)の導入

⑧ 女性グループ割引



既存の飲み放題メニューに上記の要素を取り入れてみてください。

これらも、宴会の幹事様へのアピールポイントになるはずです。
受動喫煙の防止対策を、条例やガイドラインで定めている自治体も増えてきました。

先日、ある都内のチェーンレストランの店長さんから「先月の客数は前年の116%に成長した」という話しを聞きました。

何をしたのかというと、単に「店内終日禁煙」を実施したそうです。
ランチタイムの客数は変わらず、ディナータイムの家族連れの客層が大幅に伸びたそうです。
また、近隣には全席禁煙で大繁盛している焼鳥屋もあるそうです。

禁煙にすると、足が遠のく客もいますが、代わりに、禁煙だから選んでくれるお客が圧倒的に多く
なったということが数字として現れています。

飲食店を運営している側から見ると、「禁煙だから選んでくれるお客様」という見えない数字に
意識は遠く、目先の今来てくれている喫煙者を大切にしがちです。
でも、今の時代、こういう考え方では環境の変化についていけなくなります。

私の知る限り、このチェーンでも既に10年程前一部店舗で終日全席禁煙を実施した際に
客数減という結果に終わり、失敗したことがありました。

その頃と、今では環境が変わり、レストランで禁煙するのは当たり前という風潮です。
ちなみに、厚生労働省が発表している全国の喫煙率の調査結果では

今から10年前の平成14年度で
男性喫煙率 49.1% 女性喫煙率14%

平成24年では男性 32.7%、女性10.4%です。
(出典:成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

つまり、現在はタバコを吸わない人が男性では68%、女性では90%もいるわけです。

特に、飲食店ではタバコに対する非喫煙者の反応はシビアに現れます。
そのほとんどが声にならないクレームだったりするのです。

ということで、今一度、お店での禁煙、分煙の対策について
見直しをしてみてはいかがでしょうか?


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商品を宣伝する際に大切なポイントとして、利用場面を提示することが挙げられます。

例えば、唐揚げという商品を売る際には、唐揚げとともに美味しそうにビールを飲んでいる人の写真を掲載することで、「今夜のビールの充てに唐揚げが良いな」とイメージさせることです。
おかずとしては勿論、酒のつまみとしても連想してもらうのに写真1枚で事足ります。

ここで、単に「唐揚げとビール」を掲載するのと
「唐揚げ、ビールを飲む人」を掲載するのとどちらが注目度が高いでしょうか?

経験上からも後者のほうが目立ちます。

人の顔というのは、商品よりも目立ちます。
人の目は自然と人の顔に焦点が合うようにできているからです。

先日も、あるお店で新商品の定食POPに人の顔素材を掲載したところ
常連客からまっ先に、この人誰?と質問がきたそうです。
つまり、アイキャッチとしては最高の素材となるわけです。


さつまいもの通販なんかもお手伝いさせて頂いた時も同じでした。
焼き芋の写真は非常に地味なので
作っている人
食べている人
この写真素材は必須です。あるのと無いのとは天と地程の差がでてしまいます。

というわけで、飲食店さんのPOP作成においては、利用している人の顔を素材に取り入れて
見てください。きっと変化があるはずです。

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