大人からピアノ | 婚活カウンセラー♂の休息所

婚活カウンセラー♂の休息所

東京のとある結婚相談所で、主にメール相談係をやっています。裏方の仕事ではありますが、実はとても責任のある仕事でもあります。恋愛相談♂♀掲示板も長くやっていますが、ここは私の休息所。日ごろ思っていることをありのままに書いていきます。

大人からピアノは3年ぐらいで限界に達するとか言われてて、
途中でやめてしまう人が多い。
たいがいブルグ25まではやって、ある程度自信がついたので、
次にノク2やヒソ2あたりに手を出して、
その後、更新が途絶えたブログをよく見かける。

あるいはブルグ25のあと、
ブルグ25と技術的にたいして変わらない教材を選んだせいで、
つまらないし、上手くなった気もしなくて
飽きが来てやめるパターンも多い。

ブルグ25のあとは、
ツル30→ツル40→エチュード10→エチュード25
これが王道であり、確実に進歩したいんだったら、
この道を選ばない手はないと思うのだが。

 

子供と同じで的を得た教材を選んで練習すれば、

めきめきと必ず上達するはずである。

巷のツルは機械的でつまらないというのは間違ったうわさである。
実はモツやベトのソナタと同じぐらい魅力的な曲が満載のはず。
逆に魅力的に聴こえるように完成させていくのが練習なのだ。
ツルをないがしろにして、ロマン派のふにゃふにゃした曲ばかりやってる人って、
本人は音楽性を高めてるつもりなんだろうけど、
技術的な進歩はあまりないんだよな、これが。
いつまでたってもふにゃふにゃな演奏のままだし。
俺だったらそんな無駄な時間の使い方はしないけどね。

ノク2はあまりにも有名な曲で、
誰しもがプロの名演奏が頭に焼き付いている。
譜面が簡単そうなものだから初心者が手を出しやすいが、
プロのようないい雰囲気の曲にはなかなか仕上げられない。
ここで勘違いをして、柔らかい手の動きを研究したり、
柔らかい音の出し方を工夫するが思うようにいかなくて、
自分はセンスがないんだと思い込んでピアノを断念したりするけど、
単にまだ技術がないだけでしょうに。
ツル30→ツル40と進んでいけば、
自然と良い雰囲気で良い響きの演奏ができるようになりますわ。

ヒソ2もヒソ1やヒソ3に比べてスローテンポだから、
まずは2楽章だけならいけるかなと初心者が手を出しやすいが、
実は一番難しいのが第2楽章なんだな、これが。
のだめで有名になった曲だしってんで、
この曲だけ1曲狙いでいこうというのも危ない。
巷で言われている難易度なんていうのも実に怪しくて、
この曲は、簡単なはずなのに上手く弾けないから
自分がダメなんだと思い込んでピアノを断念する流れになりやすい曲だと思う。
こういう曲はキーボード的には上手く弾くのは割とた易いのだけど、
アコースティックで完成度の高い演奏をするのはかなり難しい。
ヒソ2を上手く弾けてる人はかなりの技術を持った人だと思うし、
逆に下手なヒソ2をもう十分に仕上がったと思い込んで

それ以上精進しようとしない人がいたら、
物事をいい加減に済ますダメ日本人と認定してあげよう。

1曲狙いと言えば、
バラ1なんかも狙われやすい。
が、これは難しすぎるから、
初心者でも手の届くスケバラ、
バラ3かスケ2あたりを1曲仕上げてからにすると良いだろう。
この2つだって、バラ1と肩を並べる素晴らしい芸術作品であり、
弾けるようになったときは喜び一入、
かなりの達成感を感じることができると思う。


ピアノは基本は独学、
ただし上手くなるための情報には敏感でいたい。
良き先生がいたり、演奏家に遭遇したら、
技術修練の良い機会である。
いかに技術を盗むか、
ではなくて参考にして自分の演奏に磨きをかけていくのである。

ユーチューブを見る限りでは、
やはり日本でピアノを習うのはどうかと思う。
もちろん上手い人もたくさんいますよ。
家での練習風景なんかは、逆にまだ仕上がってないうちから載せてくれるのは、
他の人の参考になるから全然いいんですよ。
小さいミニ発表会なんかも下手でもいいんですよ。
問題は、あれ!観客がたくさんいる演奏会で、
これでいいんかい?ってのがたくさん出てくること。
これ、日本に限ってって感じがする。

あと、日本って間違ったことがたくさん出回って、
みんな自分の頭でよく考えないからそれに同調して、
あとから全てくつがえされるなんてのがザラに起こる国だから、
初めからかかわらない方が無難に思えるのです。
俺が最近気にかかってるのが「脱力」って言葉。
ピアノを弾くときはいかに力を抜くかが大切って
誰かが言い出して広まったんだろうね。
みんながみんな、力の抜けた幽霊みたいな手つきでピアノを弾くものだから、

実に見ていて気持ちが悪い
ピアノって力を込めて情熱的に弾くもんじゃないのかなあ?

ショパン国際コンクール イン アジアってのも誰が名前をつけたんだか。
ショパン国際コンクールに名前がそっくりだよね。
全国大会が通ったらアジア大会って・・・

・・・本当にアジアの国々の間での大会が開催されるんかいな?(笑)
それと日本のピアノのコンクールって金賞が多すぎないか?
コンクールって言ったら、ふつう金賞は1つじゃないのかな?
あとは銀賞、銅賞ってあって、佳作は5作品とかならわかるのだが。
みんな頑張った、みんな平等なんて気持ちがあるんだろうし、
長い時間をかけて出来上がった日本の文化にとやかく言うわけじゃないんだけど、
でも他に文句を言う人も、疑問に思う人もいないとしたら残念だね。
日本のまやかし文化は、なにも安倍首相がやり始めたことじゃなくて、
このように至る所で見受けられるってことなんだね。

ついでに言うと、
日本ではピアノはお花やお茶と同じで、
上流階級の女性がたしなむものっていうイメージがいまだ強い。
上流階級の間では、恩師、子弟の関係が根強く、
コンクールで優勝するにも、スポーツのようにフェアではない
封建的な力が働き、お金がかかる趣味だという噂を聞く。
本当はピアノは一度買ってしまえば、あとは電気代もかからないし、
安上がりな下流老人向きの趣味のはずなんだけどね。


そんなわけで、
日本でピアノを習うのは勧めんのだが、
でも一人じゃ何もできないような寂しがり屋さんならしょうがありますまい。
ピアノの先生を見つけて習ってもいいでしょう。
でもできたら、
「私、まやかしません」て顔した外国の先生がいいと思う。