ネットでピアニストについて調べてたら、
ギフテッドという言葉が出てきた。
ギフテッドとは、
神または天から与えられた資質、または遺伝による生まれつきの特質で、
先天的に平均値よりも顕著に高い能力を持っている人のことを言うらしい。
芸術の分野にはそんな人いそうだけど、
実は他の分野でも、普通の人の中にそんな人が混ざっていると思うのである。
何か一分野に秀でているというのではなく、
全ての分野について突出した能力を秘めているというか、
潜在的なポテンシャルが高い人物とでもいうのか、
超人とか、スーパーマンと言っても良さそうな人間である。
さて、そんな人たちは見るからにカッコいいかというと、
逆のことが多い。
努力しなくても何でもできるし、
勉強しなくても学業成績は常にトップクラスでいられるので、
人間的には極めてぶったるんだ人間になりやすい。
そんな人間が学校でどんな評価を受けるかというと、
人と変わっていて、だらしなく、
人の言うことを聞かないのに学業成績だけはいい。
ふつうは親や先生の言うことを聞く優等生が成績がよくなるはずなのに、
ぶったるんでるのに成績がいい奴なんかがいると周囲にも示しがつかない、
ってことで、無理に押さえつけられ、故意に評価を下げられ、
こいつは馬鹿なんだというレッテルを貼られるのだ。
他の先進国ではこんなことはない。
ギフテッドが理解されているというのもあるけど、
日本の場合は歪んだ教育体質のせいでギフテッドが不当な評価を受けやすいのである。
特別扱いなんかする必要はない。
特別扱いなんかしたらかえって逆効果だ。
誰も好き好んでギフテッドになったわけじゃないし、
好き好んで馬鹿になった人だっていないだろうし、
好き好んで発達障害になった人だっていないはずである。
要は教師だって一個の人間であり、能力に限界もあり、至らないところだってたくさんあるはずだ。
そんな人間が人さまの子供を扱う以上は、自分勝手な解釈をせずに、
人をただ平等に扱えばいいだけの話なのである。
海外の真似をして、ギフテッドに対する理解と称して、優秀な人材は早期育成が必要だなどとのたまい
飛び級させて小さい頃からどんどん難しいことを覚えさせるなんてのもやめた方がいいだろう。
日本では、優秀にさせたいと思う子供たちの中にはまずギフテッドはいない。
逆に教育に無関心な家にこそギフテッドが混ざっている可能性が高い。
非ギフテッドの凡人に英才教育したら、
その人の能力の限界に早く近づけて、若くして許容範囲まで到達させてしまい、
これで頭打ちみたいな感じの人間を増やすことになるだけだと思う。
本当のギフテッドであれば、何気なく色々なことが、どんな年齢になってからでも自然に習得できる。
そりゃ年を取れば老化はするが、元々のキャパシティが桁違いに広いし、
１年１年、普通に何気なく過ごしていても、その何気ない生活の中から悟るものが何倍も違うので、
放っておいたって、普通の人とはどんどん差がついていき、やがて頭角を現すはずなんである。
その差は、単なる個体差というよりも、もはや動物差レベルになっていく。
例えになるが、時速２８０キロは裕に出せる車と、
リミッターがついていて時速１４０キロ以上出せないようになっている車の違いみたいなもん。
リミッター車ほど、がつがつと限界に挑み危ない走りをしたりする。
最高時速２８０キロ車ほど、危なさをわきまえていて、余裕の低速走行をしたりする。
ギフテッドから見ると、他の人たちはみんな、
脳の働きの一部が制限されたリミット型の人間に見えるのである。
そんなリミット人間たちはギフテッドにライバル心を燃やして挑んでくることもあるし、
時に落とし入れようとすることもあるが、ギフテッドにはすべてお見通しなんである。
日本では努力することがとくに美徳とされ、
過酷な受験戦争に打ち勝って学歴や地位を得た人が成功者とみなされる。
しかし、そのような人たちが果たして本当に優秀かというと、
元々の頭の質は勉強によって変わるものではなく、
ただ学業を詰め込んで、その詰め込み量に応じた学歴や地位を得たに過ぎない。
無理に詰め込んだせいで他のことがおろそかになった欠陥人間も多く、
それに、かなりの時間を割いて勉強しなければ大学に入れなかった人は、
その後も生涯にわたって同じように勉強をし続けなければその優秀さを維持できず、
気を抜いたらただの馬鹿になり下がるのは、
日本の政界や業界上層部を見ればよくわかる。
受験勉強など特にしないで、持ち前の洞察力や判断能力を駆使することで一流大学に合格できたギフテッドであれば、その後勉強しなくても優秀なままだろう。
持ち前の賢さもそのままであり、他のことが抜けた欠陥人間でもありえず、
むしろ他のことにも長けている可能性が高い。
このような人たちが社会に増えた方がずっと社会の発展が期待できるというものである。
海外では、各分野に必ず桁外れの才能をもったギフテッドと思われる人たちが活躍しているのに、
日本ではそういった人たちがいない。
これは、日本では名誉を狙う野心家がのし上り、
ギフテッドが迫害されやすいせいだと思う。
ギフテッドは平和主義者で、人と競い合うことを好まず、
出世も望まないし、欲も深くないから、
ギラギラとした貪欲な野心家を見ると哀れな奴と思いつつも身を引いてしまうのだ。
政界にしてもそうだけど、日本はトップが馬鹿ばかりで、海外でのやり取りを見ていると、
まるで大人と子供の対話みたいで恥ずかしい。
これらは正に日本の病理であり、日本の社会形態が招いた日本の不幸と言ってもいいだろう。
なんとかこう言った努力型のギラギラ馬鹿の政治家や各業界トップを封じ込めて、
ギフテッドたちだけで日本を再建できないかと思うのである。
ギフテッドは能力に余裕があるので、自分のことで悩むことなどなく、
それだけ余裕をもって他者のことを考えたり社会全体を見渡すことができる。
壁にぶつかって挫折するなんてこともないし、
いつも至ってご機嫌で、幸せそうである。
この幸せさは、ギフテッドという呼び名どおり、
自分らが選ばれて神から特殊な才能を与えられたんだという自覚から来るものである。
人間もそろそろ、今までより少し進化してもいいんじゃないかと
神様がお考えになったのではなかろうか。
それで、今までの旧タイプのリミット型人間に交えて、
ちらほらとギフテッドを誕生させたのだと思う。
ギフテッドは遺伝性もある独特の特殊形質だと思うが、
１万人に１人ぐらいの割合でいるんじゃないかと考えている。
日本人１億３千万人に対して、１万３千人ぐらいいるんじゃないかな。
やがてギフテッドの占める割合が増えていって、
最終的にギフテッドだけになれば、
ひと皮むけた新しい人類の歴史の幕開けである。
それまでは旧リミット型人類とギフテッドは、
お互い違和感を感じつつも共生していかねばならない。
リミット型の人間はやがては淘汰されてなくなっていくとは思うが、
自分の能力の限界を思い知り、
偉そうに人の上に立つような真似だけはしないでほしい。
橋添コメンテーター型野心家の政治なんて危なっかしくて見てられない。
頭も心も欠けた政界トップさん、
はじめからしょうもない政策とも言えないキチガイじみたアベノミクスのボロが出てきているのに、
それを海外の景気減退のせいにして、サミットで海外の首脳たちからそれを厳しく指摘されているにもかかわらず、
サミット成功、内閣支持率盛り返しのニュースを作り上げて、心が本当にスカッとするのですか？
よく頭の良さの尺度に「ＩＱ」が使われるが、これは実は大間違いだと思う。
「ＩＱ」の高さは、頭の質の良さを表すのではなく、
単に処理速度が速いか遅いかを表すだけ。
こんなのは処理能力バカが多い日本人が得意そうだ。
「ＩＱ」の高い人は仕事の効率はいいかもしれないが、
あくまで「働きバチ能力」がすぐれているというだけで、
「働きバチ」が努力によって「女王バチ」になれないのと同じように、
真の頭の良さに置き換えることはできない。
努力が美徳という考えには俺も異論はない。
しかし、努力すればなんでもできるとか、
天才は影で血のにじむような努力をしたから天才になれたなどという綺麗ごとは真実ではない。
そこまで言うのかと思われるかもしれないが、
ここまで日本が低能な国に成り下がってしまった原因として、
俺がこのブログ記事で書いたことを真っ先に考えてもらいたい。
俺のこんな考えが知れ渡ると、
またギラギラ馬鹿の野心家がギフテッドを装い、
俺は勉強なんかしないで「Ｔ大」に入った、
勉強は本屋で立ち読みして済ませたとか言って、
ギフテッドの真似をして、
私欲のために上に立とうとするだろうね。
ここまでリミット人間によって歪んだ形で作り上げられてしまった
日本の社会の性質は、簡単に変えられるものではない。
本当のギフテッドは、
ギフテッドには識別が付く。
リミット型の人間にとっては、
自分と同じリミット型の人間の方が同類だから違和感がなく、
野心をもって努力してのし上がった的な人に好感を持ちやすく、
逆にギフテッドはやる気のない只のアホに見えかねない。
こんな背景からも、
蒸気機関車ゾエマス号みたいな、
旧タイプのリミット人間が選挙で選ばれやすいからやっかいなのである。
こんな社会の性質を変えるのは容易なことではないだろう。
日本の悪しき性質は、水面下で変えていくのが良さそうである。
我こそはギフテッドだと思われた方は、
よろしければご連絡をいただきたいと思っとります。