昔、俺の行ってた学校での出来事。
試験も近くなってくると
日頃まばらな講堂も、にわかに出席率が増えてにぎやかになる。
ふだん見かけなかった人たちも、
このときばかりは出席しだすからだ。
そして、
ん？ こんな奴いたっけ？
っていうような新顔がいたりもする。
そして、そういう新顔は、
やけに場にそぐわなくて違和感があるせいか、
みんな珍しそうにジロジロ見るんだね。
で、
そんな奴が、
「ローマは３日で成る」
なんてボソボソと独り言のようにつぶやくと・・・・・
なぜかその後、
その言葉が、
流行ってしまったりするわけであって、
当のそいつは、それ以来また顔を出さなくなるわけなんだけれども、
その科目は、３日あればなんとかなるって噂だけが広まり、
あるいはみんな３日あれば楽勝って気になってしまうのかだけど、
実際は３日で仕上がる量じゃないから、
大量に試験不合格者が出るんだね。
そんなのは努力しなかった各自が悪いんだけれども、
なぜか先生に、
「こんな科目は３日あればなんとかなる」
って言い出した奴がいるって噂が伝わり、
けっきょく、言いだしっぺが、
とばっちりを食うはめになるんですわね。
そう、
実は俺のことなんやけど、
なんかその頃から、
日本人って、急に出てきたインパクトの強い物に弱いんだな
なんて、しみじみ悟ったりもしたわけですが、
まあ、その頃から勉強が３日しか続かなかったのも事実やね。
いやいや俺にだって得意分野や、
自慢できることはあるんやけど、
学業と呼ばれるもんだけは、いつも３日坊主やった。
学業のばしたい良い子には絶対に真似してほしくない話やけどね。
さて、
ここからが本題。
１１月９日に行政書士試験ってのを受けたんだけど、
ダメでした。
どうせ行政書士って儲かってなさそうだし、
思ったより魅力ないからもうどうでもいいんやけどね。
で、今回俺が思ったのは、
業界の繁栄には、
「変な人」
ってのが必要なんじゃないかってこと。
もちろん全員が変な人じゃ困るけど、
人気のある業界って、
必ず、
マスコミに顔を出す
「変な人」
っていうのがいるんじゃないかな？
例えば宅建みたいに、
３日で受かりそうなテキスト書く人がいると、
その業界自体が面白そうに思えるし、
みんなやる気が出るというものです。
当の行政書士試験の方は、
堅物の書いたテキストばかりだった気がする。
行政書士の方々には、
全く失礼極まりない話かもしれんのだが、
ここだけの話です。
本業がどうせ儲からないんだったら、
いっそのこと、
面白い語呂合わせとか考えて、
「変な行政書士の講師さん」
めざした方が、
よっぽど儲かるんじゃないですかい？