このたびの台風や豪雨で被災された方々には心からお見舞い申しあげます。
また、復興にご尽力されている皆様には、安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
 
最近、台風被害に対する政府や地方の対応のずさんさ、遅さにイラつき、消費税増税に怒りを持っている週末アングラーです。
 
話は変わって、最近、疑問に思うことが多々あるのですが、中でも特に気になるのが…チャートカラーというやつ。

チャートリュースカラー(略してチャートカラー)が多くのルアーメーカーから出されていて、一般的に黄色や緑色の蛍光色カラーを指す、種類的には多くの種類があり、最近の流行り(DUOの新色など)で、表面のテカリをなくした(艶消し)のマッドチャート、その他ルアーに塗られたチャートにより、その部位で呼び方が変わりますよね。

腹部だとチャートベリー、背部だとチャートバック、尻尾だとチャートテール、ルアーの半分だとハーフチャート…更にトラのような縞模様に塗ればチャートタイガー、クリアベースに薄くチャートを塗装すればクリアチャート、ホログラムの上にチャートを塗装したホログラムチャートと多く存在するのですが、なぜチャートカラーが持てはやされるのでしょうか?
そもそも、ヒラメハンターの堀田光哉氏によれば、サーフのルアーカラーは基本的にゴールド系(ルアーカラーがゴールド)、ナチュラル系(ルアーカラーがシルバー)、アピール系(ピンクや白など)があれば良いと?
DUOの「ハウル」が発売された当時は、どの釣り番組でもピンクと白が主流だったような様なきがします、”ゆりあげグリーン”や”ライムグリーン”、”プロブルー”などのカラーもありますね。

その後、「限定色」で毎年、新色が発売されていますが…使い切れない(笑)
 
バディワークスからOFFBAITの「メロメロメロン」というチャートカラーも発売されて…。
そもそも、チャート系のルアーは持っていますし、使ってますけど…なんで、チャート系が釣れるのか理屈が分かっていない、もちろんナチュラル系以外のカラーが釣れるのも?

以前、「ルアーカラーは海の中でどんな風に見えるのかな?(クリックすると過去のブログ読めます)」とうブログを書いたのですが、内容は水中でのカラーの見え方。
 
チャートカラーがどうして釣れるのかとか、そもそもルアーの背部と腹部やルアーの半分が異なる色(例えば前部が黄色、後部がピンクなど)とか、「トロピカル〇〇」なんてのは、魚が食いつく(バイト)する前に、魔界で人間が食いつくのが先だと思っているので(笑)
 
「これが理由だ!」みたいな、決定的な理由が知りたいけれど、「プロ」と呼ばれる「釣り人」の話を聞いたり、ブログを見ても製品の紹介だけで根本的な理由が分からない。

シマノ、ダイワ、ジャッカル、がまかつ、メジャークラフト、エバーグリーン、東レ、オーナー針、デュエル、ヤマリア等々多くの釣り具メーカーに、所属のプロやテスターはいるけれど…。
 
「もっと違う要素(理由)があるのでは?」と疑問に思って、ネット検索!

モヤモヤしだすと、解決するまで(納得するまで)気になるというか、スッキリしないw
 
その結果、どうも魚は海の中で「光っている」という話にたどり着いた。
参照:CNN.co.jp https://www.cnn.co.jp/fringe/35042310.html
 
2004年1月の「180種の魚が海中で「発光」 識別や目くらましに利用か」という記事。

”海の中では蛍光色の緑や赤、オレンジが輝く「光のショー」が展開しているが、残念ながら、魚には見えるのに人間には見えない――。米自然史博物館が中心となった研究チームは8日、魚における生物発光に関する論文をオンライン誌「プロス・ワン」に発表した。”
という内容。(本文参照)
 
魚は眼球に黄色のフィルターが付いていて、人間には見えない蛍光色を見ることができるという話。
 
人間は黄色のサングラスを利用することがあります、青い色の光を抑える効果があり、パソコンやスマホのブルーライトカットだったり、コントラストをはっきりさせる効果もあることから、色視症の軽減になったり、視界が悪い雨の日や夕方に視界を遮らない、紫外線をカットするなどの効果があることは知られ、登山家、狙撃手やアスリートにもよく使われています。
 
そんな黄色のフィルターを魚が持っているなんて…魚の目には赤色だけでなく、黄色やグリーン、オレンジ等の蛍光色に輝いて見えるということなんですね…凄い。
 
海の青さ(青系の水の光)を体に吸収して発光色に反射する仕組みを持っているようで、光の屈折を利用しているなんてのも驚きです。
もっとも、クラゲやホタルイカのように発行体を持っていることもあるのでしょうが…不思議な世界ですよね。
 
”「水深の浅いサンゴ礁には、蛍光を感知する能力をもつ生物や魚が少なくない。他の動物と同じように、仲間を見つけたり、敵から逃れるための目くらましとしたりするために生物発光を利用しているのかもしれない」とスパークス学芸員”
という話から想像すると、生殖(交尾)、威嚇、警告(仲間に危険を知らせる)、カモフラージュ(海藻類やサンゴ、ヒトデも光っているので発光して隠れる)等で魚が発光していると考えることができる。
 
ドジョウで鮃を狙う釣りがあって、なんでドジョウなのかといえば、「海中でボーっと光るから」と聞いたことも、ゴカイが水中で緑色に光るとか、青物や鯛などはケイムラ(蛍光紫は蛍光色の一種で目に見えない紫外線を可視光線に変換したもの)にとっても良く反応すると聞きます(実際に経験あります)。

そうやって考えると…蛍光色は魚から見たら、捕食対象識別信号でなので、それにルアーのカラーを合わせる、サイズを合わせることが「マッチ・ザ・ベイト」そのものなのでしょうね。
 
そうやって考えると…透かしてみれば、DUOのハウルのピンクグロー、グロー(グロー=夜光〈蛍光色の一種〉)と見かけとは違った色に見えるもんね、光り方は異なるにしても「光る」ことは間違いないということ?

太刀魚にはグローが最も有効なカラーといわれているしね、きっと魚種によって見え方(光り方)が違うから、捕食対象を識別できるんだろうな。
 
夜間とか、マヅメ時(薄明)の海が暗いなんてのは釣り師の勝手な思い込みなんでしょうね。

太陽の光が無い分、きっと蛍光色に発色した捕食対象を求めて活発に動くのでしょう…ただ、河川の流れ込みや底荒れなどの場合は巻き上げられた砂などで光が遮られたり、逆に微生物の大量発生(赤潮とか?)や海藻類、藻類などの切れ端が浮遊して、明るすぎて捕食が困難なんてことも考えられます。
 
こんな風に考えると…ルアーフィッシングって奥が深いというか、なぜそのカラーを選択するかを考えるきっかけにもなりますね。

それに、「ネオン(蛍光色)に反応するのは人間様だけじゃない」なんて笑える話です。
なぜ、お腹のオレンジ色に反応するのかというのも、チャートカラーが有効なのかということもこれで解決です。

蛍光色に光る小魚はフィッシュイーターにとっては捕食対象を識別する一種の方法だということが理解できました。
もちろん、「匂い」などの要素も重要なことに変わりはありませんけどね。
 
参考になったかな?
釣りに行けない時は、こんな話を掘り下げてみるのも楽しいですよね…実践の方がもっと楽しいですけど。

実際に釣りに行かなきゃ、結果は分かりませんねwww