透明な海水や澄んだ湖水、プールなどは水が青く見えますよね。
光が水に吸収されるのと散乱することによるもの、太陽光線は赤・橙・黄・緑・青・紫の7色が集まったものです。

光は電波と同じで波長があり、赤から紫になるほど波長は短くなります。
波長長い 赤〉橙〉黄〉緑〉青〉紫 波長短い
波長の長短で水に吸収や散乱に違いがあります。
・波長の長い光:吸収されやすく散乱されにくい。
・波長の短い光:吸収されにくく散乱されやすい。

水中で際立って見える色は白と黄色、水深が深くなるほど白は青みがかり、黄色は緑かがかっていき、最も水中で透過する光は緑色に近い青い光で波長480nm。
青色が水中では最も遠くまで見えるのですが、周囲の色と同系色のために識別が困難になります。

一般的に太陽光の95%が海に入り5%位が反射し、海に入った光はプランクトンや浮遊物によって0.5%位は大気中に出されます。
太陽光は海の深いところへ向かって進みながら、水に吸収され深くなればなるほど海中は暗くなります。

水深3m位から赤色は段々と黒くなり、水深10mでは黄と黄緑は、ほぼ同色に見えます、白は少しずつ薄い青色(水色)に見えます。
簡単に試すなら、青いフィルム越しに見て、青いフィルムを徐々に枚数を重ねていくと水中の深度の変化をご家庭でも見ることができます。

水深が深くなるにつれ、本来の黒より赤の方が黒く見えます。

(参照:Seafloor Control)

(参照:ダイビング情報ページ)

ヒラメは人間と違い、紫外線も識別できるといいます。
定番カラーの赤金は水中では黒黄に近くみえる(水深にもよりますが…)、ヒラメゴールド(緑と金と黄に橙)は…ほぼ全体的に黄色に見えている?
じゃ、ピンクは…赤が原色になるので黒く見えていく…
グローカラーやパールカラーはある程度、そのままの色で見えているらしいです。

基本的に色光(一般的にはRGBと呼ばれます)の3原色、黄みがかった赤、緑、紫がかった青、色光は混ぜると透明になります。
水中ではこの色光の色(反射の色)により見える色が変わります、人間に見える光を「可視光線」といいます。

「可視光線」は大気中と同じように見えるのは海中で水深3m位までといわれていますが、海水の色や濁り(水中の光量)によっても色の再現性は変わり低下します。

海水の深度にカラーイメージ



遠州や房総みたいな遠浅サーフではルアーカラーはそのまま、静岡や西湘みたいなドン深サーフでは水深に応じて見えるカラーが変わるということになります。
(最近は養浜の影響から、西湘サーフは浅くなったと実感しています…)

レンジ(海底からの距離)は水深により変化します、なので見える色合いも変る…シルバーやパールは非常に良く見えるそうです。
蛍光の緑や黄色、ピンクなど自然界には存在しないカラーが良くルアーには使われています。
ルアーメーカーさんでは、こういったことを基に研究されてカラーを決めているのでしょうね。


ヒラメの教祖様、堀田光哉氏もヒラメには派手なカラーが有効とおっしゃってますし、納得できます。

さてさて、ここまで勉強すると今週末の釣行は色々と考えざるを得ません。
当然、ルアーカラーだけでなく、アクションも重要ですから…あっ! アクションさせるテクニックも必要だな
見せて、食わせる…この流れが重要といわれているしね。