" 木の住まい " に出会って、杉の家 -234ページ目

2歳の誕生日

地盤調査の日は息子の2歳の誕生日だった。
忘れられないのは、家の建築とは関係ない、ちょっとした事件があったから。

無事に地盤調査を終え、アパート社宅で今後の打ち合わせをしていたときのこと。
入れたばかりの熱いコーヒーを息子が自分の足元にこぼしてしまった。

このとき私は何をしていたかというと、話の方は夫に任せ、
息子の誕生日ケーキを焼くために、隣室で電動泡立器で卵の泡立てをしていた。
手を止めれば済むことなのに、
なぜか中断しちゃいけないような気になっていたのと、
カップのコーヒーだからそんなに温度は高くないだろうし、
足だし、と思った。
作業を続けながら夫に「洗面所で冷やして。」と頼んだ。

気が動転していた夫は、水で冷やす前にくつしたを脱がしてしまった。
(」lll ̄ロ ̄)」
衣類の上からの熱湯は、脱がさずに、まず冷やさなければならない。
皮が少しむけた記憶があるけれど、
その後の記憶がないからたいしたことはなかったんだと思うが
卵の泡立てごときでかわいい息子を見放してしまった自分を後悔している。
それで、この日は忘れようにも忘れられない。

それにしても、後の建築現場での炊飯器 といい、やけどばっかり...。


設計依頼から敷地調査まで(1999.4~8)

アパート社宅で遠回りしているうちに変わった状況。

購読を続けていた”木の住まい”がずっと伝えてくれた、
設計士Tさんや若い大工さんたちの活動。
どんどん活発になり、Tさんが全国に飛び回り始めた。
コメント欄のNさんの裏ブログ(?)でも書かれているが、
なんと、はるか遠くの長崎の家まで...
Nさんも自宅を離れてあちこちに飛んでいたような...

実物の設計士Tさんに初めて会った(というより、見た)のは、
車で日帰りできる地のSさんの家の見学懇談会。11月だったかな?
木の住まい”を発行しているHさんにも会えた。
家については夫婦で具体的に話し合っていなかったので、
なんと言ったらいいのかわからなくてTさんに声をかけられず、
Hさんの「慌てず、機が熟すのを待てば、その時がきっときますよ。
勧めるわけではないですけど、Tさんはおすすめです(笑)」
の言葉をもらって帰ってきた。

このSさんの家を建てた大工Tさんとも話をした。
お子さんが小さいので、車で1時間以上かかる場所へは行きたくないとのことだった。
自分の子も小さくて、奥様の子育ての苦労がわかるのであきらめざるを得ない。
Nさんとも言葉を交わしたのかなぁ...?いたよね?

当初から”木の住まい”にぞっこんだったのは私だけで
夫の方はそこまでしなくても...の意見で話が決まらずにいたのだけれど、
この見学会のあと、”木の住まい”の12月号、1月号を先に読んだ夫が
「お願いして。」
と、やっとその気になってくれた。

それから要望をまとめ始めたものの、
1歳になったばかりの息子に時間を取られてすすまないので、
とりあえず、お願いだけはと連絡したのが1999年3月31日。

当時は会ったことない人と電話で話すのが苦手だったので、
T建築設計事務所にこんな遠方でも引き受けてもらえるのかFAXで尋ねた。
同じ日に、Tさんから快諾の返事が届いた。お願いしたとおりFAXで。
(FAXで仕事の依頼を受けたのは初めてだったらしい。失礼しました...)

「要望は考えていること、思っていること、箇条書きでかまいません。
夢のようなことも書いていただいても驚きません。」

Tさんは、その後の私からの要望書を見て、きっと、
「箇条書きで書いてください」
と書けば良かったと後悔したに違いない。
そして、たぶん、驚かせたのは、夢のようなことではなくて、
後に出てくる「家相」へのこだわりだった。

4月28日 要望書第1便
ここの文面で、大工Nさんが登場する。
「日進町の見学会で私たちにかすかな期待をもたせてくれた人」

夫婦揃って地元民ではないので、行き当たりばったりで
木の住まい”を理解してくれる大工さんをさがさなくてはならない。
それよりずっと頑張って来た若い大工さんに建てて欲しいなぁという気持ちがあった。
そういえば、Hさんの家を建てた大工さんも、現場近くに住み込みだった。

1999年6月7日、設計士TさんからのFAX
「大工Nさんに長崎の建前で会ったので話したら、
『全国どこへでも参上』と言っていました。」

7月に第2便を送り、8月22日に敷地調査の日が決定。
T建築設計事務所からTさんとOさんが見えることになった。

大工Nさんにお願いするのを決定したのはその後の9月の初め。

家相にこだわったために、あれこれ困らせながら図面をNo.8まで書き直してもらい、
Nさんの「もうひとつの物語1」に書かれている
「2月のとある日」の地盤調査は忘れもしない、息子の2歳の誕生日。

♪音符

お風呂掃除のあとでフタをしたら、音符が!

音符