" 木の住まい " に出会って、杉の家 -164ページ目

「鬼」と翻訳

節分と豆まきについて外国人に紹介することになった。
参加者のお楽しみはこの地方で豆まきの後に行われるお菓子まきなので、
その前に簡単な紹介を。
説明はゆっくりな日本語で、絵で見て理解してもらおうと準備開始。
7枚の絵を用意することに。

1.節分(setsubun)  立春の前日(カレンダーの両日部分を貼付け)
2.福(fuku) 幸運(福の顔のイラスト)
3.鬼(oni) 悪いことのたとえ(鬼の顔のイラスト) 
4.炒った大豆を枡(masu)に入れる絵
5.Oni wa soto!(家の中から外の鬼に豆を投げつけるイラスト)
6.Fuku wa uchi!(福がいる家の中へ豆を投げるイラスト)
7.年の数だけ豆を食べるイラスト ←「年の数」が解釈によって違うので
 「年齢と同じ数の炒った大豆を食べる」と文章にして、
  もぐもぐ食べている絵だけで逃げることに。

もっときちんと理解したければ、
日本語がわかる仲間たちがあとで解説してくれることだろうが、
せめて絵に翻訳を一言ずつつけよう、と簡単に思ったのが苦労の元。

たったこれだけの絵の訳をつけるのに、
特技でもない4カ国語の辞典8冊+広辞苑を広げ、
電話やメールでやりとりしながら、6時間近くを費やした。
(メールが一番役に立つと思うのはいつも翻訳が絡んでいるときだ。
 今回は携帯電話でのメールだったので、韓国語が必要なくて助かった。)

時間を費やした理由が 「鬼」。
鬼のイラストがあるから、
これが「oni」で「災いや悪いことのたとえだよ」と説明すればすんだものを
外国にはいない「鬼」を翻訳しようと思った私がまちがっていたような・・・。
すんなり終了したのは中国だけだ。

他の言語では鬼に該当する言葉のイメージがいろいろらしく、悩んだ様子。
辞典で「鬼」を引くと3つくらい言葉が並んでいるのだけれど、
それぞれおそろしさの度合いや物体が違うらしい。
「悪魔」だったり「悪霊」だったり「怪物」だったり。

ご主人がアメリカ人である友人は「鬼」を「サタン」だと説明して、
「そんな恐ろしい話をこどもにするなんて!」と怒られたらしい。
「そんな怖い話じゃなくて、心の中にいる鬼を外に出すんだよ。」
という話をしたら、
「うちの子の心にそんな悪いものはいるもんか!」とまたまた激怒。

別の人がHPをさがしてくれて、
英語では一番多用されていたらしい”devil ”を採用したのだけれど、
「demon はギリシャ神話でいう神々と人間の中間にあると考えられる悪魔
 devil はキリスト教でいう神に対する悪魔」か。
demonのほうが良かったかな・・・

そんなことを思っているうちに「鬼とお福さんの話」が舞い込んだ。

鬼がお福さんをお嫁にもらえるとの約束で引き受けたことをやり遂げて
約束通りにお福さんを迎えにきたけれど、お福さんは行きたくない。
それでおかみさんが、
「今はまだ寒いから山へお帰り。この豆の芽が出たらもう一度迎えに来て。」
と鬼に炒り豆を持たせた。
けれど鬼は待ちきれずに、またお福さんを迎えに来た。
おかみさんに「豆の芽は出た?」と聞かれて、
「出ていない。」と、鬼がすごすごと帰って行く。
生の豆をまいて芽が出ると、鬼に連れて行かれてしまうから、
豆まきの豆は炒り豆じゃなくちゃならないんだよ。

という、悲しいお話。
悪いのは鬼じゃなくて、騙した人間・・・?
そういえば、鬼が出てくる話はそういうのが多い。
この話をしてくれた人はいつも節分の「鬼」を訳すときには心が痛むのだと言う。

うーん、やっぱり今回の「鬼」は「oni」のままのほうが良かったような気がする。
しかも中国の「鬼」だって、日本の鬼との違いを私は知らない。
「悪」だけなのか、それとも日本のようにやさしい鬼もいるのか。
翻訳って、むずかしい。(日本の文化が難しいのか?)
両言語の国の文化を知っている人が協力して初めて最低限の翻訳ができるのだと思う。


そうそう、翻訳業者の翻訳だって実はあてにならないことがあるので、ご用心。
公共の印刷物で犬や猫などの動物が「生ゴミ」になってしまっている例や、
「たこ足配線」が足の下に線があることになってしまった例がある。
「鬼は外、福は内」なんて「鬼=外、福=内」と訳されかねない。

玄関ポーチ(2001年9月)

080202-1  9月11日 
階段部に自分たちで小石を埋め込むという案もあったのだけれど、失敗を恐れてやめた(笑)
掃除のしやすさも考えて、シンプルに。

080202-2  9月15日 ライン彫り中
この日の作業は11日とは違う職人さん。
前回作られた枠がデザイン的にいまひとつだと、ラインを1本。

080202-3

080202-4  セメントと一緒に塗り込んで、
080202-5  表面をスポンジでふき取って

080202-6  小砂利がきれいに現れる

砂埃の目立たなさを考えてこの小砂利にしたんだけど、左官やさんは
「これはT動物園の羊小屋のと同じだ。」と不服そう。
この家になぜこれなんだ?もっといい石にしろという気持ちからだろうけれど、
この仕上げ、掃き掃除もしやすくて大正解。さすが羊小屋の床。

中国産騒動

今さら、何を。
みんなが安さを優先した結果なのに。
そしてそれは、食品だけにとどまらないことに気付いていないのでは?