家に国産の木を使う理由 | 楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

家に国産の木を使う理由

ちょっと飛びましたが、前回 の続きです。

日本の国土の2/3が森林で世界有数の森林大国

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

今、この豊かな日本の森林が危機的な事態に陥っています。
海外からの輸入材に押され、せっかく育った日本の木が使われていないのです。


人の手によって植えられた木は、人が手を入れてあげないとちゃんと育ちません。

しかし売れないとを育てることもできません。


荒れ放題になりやせ細った木ばかりとなってしまった日本の森は、根が弱まり、保水力を失ってしまい土砂崩れなどを引き起こす原因ともなっています。


日本では昔から木を使って家を造ってきました。
近くの山で採れた木を使い、職人さんが1棟ずつ丁寧に家を建てていました。

地産地消で日本の森は需要と供給のバランスを保ってきたのです。


これからの世代を考えると、日本の森はどうなってしまうのでしょうか。


少しでも、次世代のために、建築資材に輸入材ではなく日本の木を使わないといけない、ということです。


これが前回までのあらすじです。

これらのことだけで、国産材を進めている訳ではないいです。

それを今から説明していきます。

高度成長期を機会に「住」が、より速く、効率的な「商品化としての量産の家づくり」に代わってしましい、手間や時間がかかる、国産材、無垢板、自然素材は特別なものとなっていきました。


この商品化された家は住むという観点からではなく、効率的に造るといったことでの取り組みがそうさせていることだろうと思います。


外国の輸入木材も商品化された家の一つで、薬をつけたり、接着剤など張り合わせたりしないと構造骨組みとして使えません。外国の木材は木の性質を期待するというよりも、鉄やコンクリートと同じく工業製品として扱っているように思います。

しかし、シックハウスなどいろんな健康面で問題を引き起こしています。

また、30年~40年で建て替えないといけない。


今のご時世、もはや一世代で終わる家づくりは難しいでしょう。

世代を超えた家づくり「100年の棲家を造る」には素材は一番重要で、国産の材は不可欠なものです。(薬や接着剤は100年もたない)

やはり家というのは、住むところ。

家の骨組みには強度だけでなく、耐久性も必要になります。

そのためには、日本、地場で育った木で気候と向き合って、共生していくことが「住む」ということだと思います。


住まいに使う木は何でもいいの?

無垢板のススメ

木にもイロイロ「無垢板と合板のちがい」


楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

国産のものを使うと高くなると思われるのですが、ほとんどコストは変わりません。


スギやヒノキ、カラマツなど、いろんな特徴を持った木を適材適所利用する。

家づくりにおいて当たり前だけどできていないこと。


国産の木「杉」について

国産の木「桧」について
国産の木「松」について


小さいけれど、自然にやさしい、豊かなすまい。


これから家づくりをされる人、今の家に住み続ける人、マンションに住んでいる人に

無機質な新建材を多用している現代に、少しでも本物の素材を使って、住めば住むほど、輝きを増す家に住んで、大事に暮らして欲しいなと思います。

そして家の歴史を作って次世代に引き継いで欲しいです。

そんな家づくりのお手伝いができれば幸いです。


楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために


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