豊橋市保健所は12日、インプラントの使い回し疑惑を持たれた関歯科クリニックに対して、
医療法等に基づき文章で業務改善指導を行った。
その後、藤岡所長ら(豊橋市保健所)が同保健所内で内容を説明。
今年1月の 「週刊朝日」 報道以来、 関院長の本人聴取も含め、
カルテ等必要な書類の提出を求めて調査した結果がまとまり、
法令違反が明らかになった為、カルテの不備記載など4項目の改善を求めた。
藤岡所長は使い回し疑惑について、肯定も否定も出来ないとの判断を示し、
その際、 関歯科は9月末迄休業延長を申し出た。
説明によると、 2004年2月から2010年1月迄に、
多数のインプラント埋入手術を受けた患者30人のカルテや、
レントゲン写真等を抽出して調査。
手術同意書について、5人(30人中)は確認出来たが、
いずれも初診日が昨年7月以降の新しい患者に限られており、
それ以前の患者では確認出来なかった。
初診当日に埋入手術を受けた患者が22人(77%))おり、
患者の中には糖尿病や肝炎キャリア等の疾病を持つ人も見られたが、
検査が適切に行われていたか確認出来なかった。
カルテに記載されたインプラント埋入本数と、
最終レントゲン写真に写るインプラント本数とを比較すると、
埋入本数と残存数が一致するのは10人だけで、
20人(66%)に脱落が起きていると推定された。
30人の埋入総本数は549本で、 推定脱落数は88本、
脱落率16%と通常の4倍あり、非常に多かった。
埋入本数と 治療期間に撮影された全レントゲン写真に
添付されているインプラント資材シール数を比較すると、
26人は一致していたが、 シールの無い物が4人で7枚あった。
これについて 「今後、 関院長本人から直接聞き取り調査する必要がある。」 とした。
藤岡所長は、 このシール数の不足について、
「シールの無い物を使った。 張り忘れ。 レントゲン写真その物を紛失した。」
などの可能性を挙げ、 使い回し疑惑につながる可能性を認めつつも
「あったともなかったとも言えない」 と慎重な判断を示し、
立ち入り検査の限界を示唆した。