昨夜はモレ・サン・ドニ村の Domaine Lignier-Michelot よりオーナー・醸造責任者のVirgile Lignier氏を迎えてのウメムラワイン会。
最新の2015ヴィンテージを徹底的に!というラインナップ。
赤中心の重い会になるかと思いきや、とんでもない!
赤中心の重い会になるかと思いきや、とんでもない!

ヴィルジル氏と同じテーブルで色々と話を伺った内容に、自分のコメントも少し添えて。
泡
Pierre Paillard Les Parcelles Bouzy Grand Cru
Pierre Paillard Les Parcelles Bouzy Grand Cru
白
Cuvee Axelle 2015
Cuvee Axelle 2015
赤
Chambolle Musigny Vieilles Vignes 2015
Chambolle Musigny Vieilles Vignes 2015
Chambolle Musigny 1er Cru Cuvee Jules 2015
Gevrey Chambertin Cuvee Bertin 2015
Morey Saint Denis 1er Cru Aux Cheseaux 2015
(Morey-Saint-Denis En la Rue de Vergy 2015)
Morey-Saint-Denis 1er Cru Les Faconnieres 2015
Clos de la Roche 2015
Clos de la Roche 2007
耕作作業により根が地中深く伸び、テロワールを表現する。畑仕事を完璧にこなせば美しいブドウが得られる。そうすれば蔵での仕事は少ない。このコンセプトをよく体感できる機会となった。
今回は『夢のヴィンテージ』とも言える2015年、ヴィルジル曰く、蔵での仕事は少なかったとのこと。
全除梗から全房発酵への遷移、ブドウの粒の中でアルコール発酵、そのために櫂入れせずにポンピングオーバーで潰さないように配慮した造り、得られるタンニンはシルキーで優しい。
ヴィンテージとテロワールをグラス内で表現しているワインが彼の目指すスタイルだと。
今回のワイン達は、まさにそれだ。
泡は作ってないので、今回の同行インポーターのフィラディスさん扱いのパイヤールのGCでスタート。
久々のシャンパーニュで目覚めたところに、リニエの白、Axelleは娘の名前でラベルも娘が書いたもの。
久々のシャンパーニュで目覚めたところに、リニエの白、Axelleは娘の名前でラベルも娘が書いたもの。
低温で感じた火打石チョークのミネラル弾は長時間継続、聞けばほぼコトー・ブルギニョンだとか。
レベル差に驚愕。
最初の赤、シャンボール・ミュジニィはタイプの異なる土壌3パーセルのブレンド。65年以上をVVとする。抜栓直後から香りが立って今飲んで美味しい。
CM1級ジュールは息子の名前。Les Chabiots、Les Chatelots、Les Sentiersの小さな区画3つの混醸。各1樽ずつ、年間900本。とてもCMらしい表現、優しく長い余韻、口に含んだ瞬間から身体と一体化したような親和力というか。五感に寄り添うようにしっとりと馴染み、そして美しい香り。これを飲むと先のCMヴィラージュが霞む。
ジュヴレはイメージとの乖離最大のなめらかさ美しさ。こんなジュヴレ知らない。国道近くのLes SeuvreesとLes Murotsとの混醸。決して偉大なテロワールではないけども、ここのVVは古くて良い。
まろやかなジュヴレ。畑仕事の丁寧さでこうも違うものか・・・。シャンボールミュジニ的な。
まろやかなジュヴレ。畑仕事の丁寧さでこうも違うものか・・・。シャンボールミュジニ的な。
MSD1er Aux Cheseauxはかなり北側、マゾワイエールシャンベルタンに隣接。石灰性、ミネラル溢れるブドウになる傾向、全房にするほど美しいミネラルを発揮、全房70%強。力強いスタイルをウマミが包み込んでいる。
MSD1er Les FaconnieresはMSDの中央部、クロドラロッシュのすぐ下。樹齢73年はとにかく美しく素晴らしいブドウを与えてくれる。 基本的に樽は新樽率30%(3年使うため) 静けさの奥に秘めた膨大なエネルギー。
リスト外としてフィラデスさんから供された抜栓後9時間経過のMSD En la Rue de Vergy 2015 このしなやかさ滑らかさは何だ。クロドタールのすぐ上のヴィラージュ。実は以前から個人的に要チェックの区画。ほんのり甘味にも捉えられるウマミは寿司にも抜群間違いなし。これはやばい。
Clos de la Roche 2015 赤ん坊。上部の畑なので他よりもエレガントで繊細とのこと。奥深く静か。時間経過で感じられた奥深さのスケール感は吸い込まれそうなブラックホール。抜け出せなくなる禁断の世界。
Clos de la Roche 2007 10年でこうも変わるか?という07年は早熟年で9/2に収穫スタート。過去には03年の熱波(死者も多く出た)で収穫が早く8月末だったと。10月2日産まれのヴィルジル氏、例年は収穫で多忙な誕生日、だが最近は収穫を終えて家族とゆっくりすごせる、これ今のブルゴーニュの、地球の、現状。
ヴィルジル氏本人も当日のリストをみてこのCDLR2007にはサプライズ。と同時に、枯れてないか、閉じてないか、という不安に襲われたが、ところがコレハスバラシイ!という別のサプライズ。










タンニンの滑らかさに関する問に、タンニンの主張が強いワインが好きではないと氏。第1次発酵はタンニンとの対話である。ゴワついたタンニンは30年たってもゴワついたものである。細やかなタンニンがあるべきで、イコール長熟ではない、ということではない。タンニンと酸とアルコールのバランスを蜘蛛の巣に例えていました。どれ一つアンバランスでも成り立たない。

総じて優しく滑らかで身体との親和性の高い『超絶癒し系』。こういうワインを知ると後が辛いんだろなぁ、サイフにも辛い・・・。

大きな身体で厳しそうな職人の顔つきだが、しゃべるととても優しい声と笑顔。ファンになってしまった。
プペさんの料理も絶賛であった。



