お~でぃお的春のめざめ(その3) Victor(日本ビクター) SX-3II(SX-3_2) | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

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わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)


先回のXL-Z531様 と並び、いま手元にある機材の中で、
最古参になるこのすぴ~か~は、今を去ること20年前、
近所にあった電気屋の裏で、寿命の尽きた家具調テレビや、
エアコンの群れに混じってたのです。
※いうなれば「捨てニッパー」(笑)だったわけですなぁ



当時の無知なわたくしが、その生い立ちなど知る由もなく、
されど
CDS-999様 の、無骨なお顔のすぴーかーとは、
随分異なる明るい白木の、優しいお顔に品良く並ぶ、
つぶらな瞳のごとき「ゆにっと」が、濡れていたように見えたから、



おっちゃん、裏のすぴーかー、

持ってっても、え・ぇ・か・の・ぉ?ドキドキドキドキドキドキ



と、
顔馴染み (=兄の同級生のお父様) だった店主に 「一応」

身請けの許しを請うたのです。

※以降は永代許可(だったはず(^_^;))



されど自宅に持ち帰り、いざセッティングと息巻いた、
そのときになってようやくのこと、このわたくしめは気がついたのです。



なんか。。。おかしな顔じゃのぉ。。.


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※ツィーターのカバーは引っ越しで破損&紛失したのです。。。



電気屋の裏にあったときには、片方後ろを向いており、
だから気付かなかったけど、すぴーかーなら左右対称が、
当たり前だと決め込んでいた、わたくしにとってその光景は、
受け入れ難いものでした。



捨てようとしてたくらいなんだから、実は「紛いもの」じゃなろうか?

ただより高いものはない!!

あの食わせ物の

電気屋め!!!




好意で名機を譲ってもらった、そんな僥倖と知らぬばかりか、
この落とし前どうしてくれる\(*`∧´)/

と、どす黒いものも覚える始末。




。。。でも気の小さいわたくしが、だからいまさら戻せる訳なく、
せめて如何ほどの音なのだろか?と、気を取り直して鳴らしたところ、




最初の恨みはどこへやら、
すっかり虜になってしまったのです。




そもそも、
ラジカセだったりテレビなんかの、プラスチッキーな音の世界しか、
知らずに育ったわたくしにとって、「すてれお」という名前の機械は、


でっかい音を鳴らすもの」 であり、


だからそのとき唯一知ってた、CDS-999様の、

それは、しゃっきり伸びた高域と、ドスを効かせた低域の、

うぶな素人がそれだけ聴いたら、これぞ「はいふぁい」と思うであろう、

これ見よがしな「すぴーかー」でさえ、じゅうぶん満足できていたのです。
※ 実際「うぶ」だったわたくしは、そう思ったわけでございます。




でも、このひとが奏でた音は、
家電の延長にある機械からは、決して聞こえることのなかった、
丸みを帯びた柔らかい艶と、深いビロードの襞を持ち、
これほどまでに綿密で、潤い豊かな声の襞やら、
中域あたりの温かみなど、聞いてしまった後となっては、
999さまのすぴーかの音は、それこそ「シャ●」でも決めたかのような、
それで悪ければ水気を吸って、シャッキリとした歯ごたえを得るも、
すっかり旨みを吐き出し切った、千切りキャベツと思えたのです。




まぁ最初のころこそ低域が、ちょっとばっかり篭っておって、
それは小型の密閉箱に、ぎゅうぎゅうに詰めた吸音材(うーる100%)が、
何かの拍子にうーふぁーを、圧迫しすぎたからなのでしょう。
そこがだんだんこなれるにつれ、999様のすぴーかが唯一、
勝って聞こえた低域の、重心も実はこのひとの方が、
低かったことに気付くにいたり、




音はいいのに、何だってこうも
な、レイアウトかのぉ。。。



と、

最初の嘆きが改めて、頭をもたげてしまったのです。
※ 元々かような構成と知って、恨みが晴れたはその半年後(笑)




。。。ともあれ、

メインの地位にいた期間こそ、最初の数年だけだったけど、
いずれにしてもこのひとの声が、以降わたくしの音の好みに、
強く影響したことは、否定できない事実であって、
このひと自身もすんでのところを、永らえたことを考えたとき、



お前、いい子だのぉドキドキ

(&いい飼い主に拾われたのぉわんわん)。。。



と、自意識過剰なコメント付きで、
頭を撫でずには、いられないのです。