MOSえふ・いーてぃー漫遊記 (その8) SONY (ソニー) TA-FB720R | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

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わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)

先に紹介のHA-700 様をもってして、

この漫遊記をおとなしく、幕引きしとけば良かったのです。

でもわたくしは、どうした訳か、余計なことをする性で、

2008年卯月の半ばに、こたび紹介のこの人を、

家に招いてしまったのです。


B級お~でぃお珍道中


だって、この漫遊で耳にした、MOSあんぷ達は大枠で、

良い印象を持ったのに、TA-F555のESL様 ばっかりは、

好感を持てず仕舞いだったから。

けれどもESL様は、そにーのお家でMOS素子を、

初採用したシリーズだとかで、

また初段やらドライバー段が、「ばいぽーらとらんじすた」 だとかで、

であればMOSの使いこなしを、熟達せぬうちリリースされた、

不遇のあんぷだったのでは?と、


そうした良くない印象も、世代を経たなら薄れたかも?と

名誉挽回して差し上げたく、それとわたくしの感触として、

実はMOS素子は中途半端に、物量投入するよりも、

小細工抜きのシンプルな、あんぷのほうがそのメリットを、

引き出しやすいのではないか?と。


定価で確か4万円を、僅かに切ったこのひとを、

選んだ訳はそれはもちろん、予算の都合も大きいけれど、

そんな思惑もあった次第で、それに見た目も「おーでぃお」の、

道具としての雰囲気を、満足したかに見えたのです。

※ でも実物を手にしたときは落胆することしきり。。。



で、肝心のその音は、


やはりESL様よりも、洗練はされた印象で、

基調としては「柔らかい」 やら、「とげとげしくない」、

「まろみを帯びた」、そんな言葉のイメージの中に、

どこかに香る清涼感を、それは例えばクリームソーダの、

まろやかな中に感じる酸味と、翠碧色の透明感を、

楽しむような雰囲気でした。


でも、本当はクリームソーダが、好みではないわたくしは、

アイスクリームもソーダー水も、あんまりまぜこぜ、しないあたりで、

その特徴を味わいたいなぁ。。。と。


平たく言えば万人向けの、「癒し系」ではあるけれど、

何を掛けても中途半端に、丸め込まれて聞こえてしまい、

パッと聞きでは上品に、振る舞っていても時間がたてば、

眠たい調子を繰り返している、そんなお声と思われたのです。

もちろん価格を抜きにして、語れるものでもないだろうけど、

むしろ健闘している部類と、捉えられなくもないけれど、

それでも同じローコスト機の、ぱいおにあのA-D1様 は、

内面を描く充実感を、うまく醸してくれたよなぁ。。。と。


何より 「残念」 だったのは、 「これがMOSの音」 だという、

イメージをば押し売りしているかの、ように聞こえてしまった点で、


そにー様、


偉そうな風を承知の上で、どうしても申し上げたいのです。

わたくしはかつて、そにーぶらんどの、映像関連機器については、

民生/業務の垣根を問わず、撮影/録再/編集のどれも、

敬意を払って使っとりました。

「おーでぃお」 にしても、「これぞ!」といった、手ごたえ確かな製品に、

若かりし頃の時間の多くを、心躍らされて過ごしたのです。


なのに、いつから 「本質」 を、撓め薄めてしまったか?

実の無いイメージアピールにのみ、気を奪われておいででは?などと。

※ そのイメージでも最近は、かなり苦戦のご様子で。



Lo-D様の製品群に、感じたものとは対照的な、

「残念」 という二文字が、わたくしの内を占めるに至り、

この口を突いて出てくる言葉は 「聞かなきゃ良かった!!!」 などという、

後悔ばかりだったのです。