DENON(デンオン) DP-6700 | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)

このひととの出会いは、1993年のこと、
学生だったわたくしの、アルバイト先に程近い、
二子玉川 は多摩川の、川べりにあった古道具屋でした。


その素性など知らねども、ひときわ厚い胸板は、
当時わたくしの持っていた、プラスチックの筐体の、
貧相なさまのぷれーやーとは、一線を画す雰囲気で、
これは「いける」と直感した、わたくしが取った行動は、


17Kgの重量を抱え、駅まで2キロをひた歩き !!!。


あの頃、確かにわたくしは、色んな意味で若かったのです。
※ この恥ずかしい衝動は14年後のPL-70様 でも、まるで進歩してないですなぁ。。。


持ち帰ってから調べてみれば、
単売されたパーツをば、アセンブルして築かれし機体!!!


言わずと知れた「あーむ」の名品、DA-307番 と、
「くぉーつさーぼ」の信頼溢れる、DP-6000番
デンオン様が別のラインで、アピールしていた大理石をば、
あしらったものに匹敵しうる、重量級の「きゃびねっと」上に、
しっかと据えられていたのです。


もっとも、 「きゃびねっと」 の意匠には、物申したいことがあり

たぶん、お値段そのものは、高いんだろうと思いつつ、

B級お~でぃお珍道中
どこか違和感を隠せない、合成皮革の外装仕上げ。


子どもの時分の記憶に残る、事務用てれこの意匠の程と
被って見えてしまってからは、どれほど自分に言い訳したか、

例えば「ソファー」の高級感?とか、はたまたプロ用の機材をば、
多く手がけたデンオン様の、実直な部分のアピール?だとか、
何とか自分を納得させんと、前向き思考に努めたものの、
あるとき弾けてしまった自分は、


面と向かって「ださくない?」 などと、

浴びせ倒してしまったのです。


されど、その奏でたる音は、

当時わたくしが所有していた、CDぷれーやーからは、
引き出すことが難しい、耳につかない柔らかさを持ち、
なおかつ座りの良い落ち着きや、すっきり伸びた高域などを、
確かに感じるものでした。

青二才だったわたくしは、ただそれだけで、「れこーど」が持つ、

醍醐味さえも極めたような錯覚に落ちたものだったし、
およそ10年を経た後に、とりおのKP-1100様を、
手にしてからも、肌触りの良い柔らかな布の風合いに似た、
耳につかない優しい音を、楽しませてもくれたのです。



話は変わって、このひとを手に入れた時の世の中は、

「あなろぐぷれーや」というものが「CDぷれーや」の台頭を受け、
それこそ二束三文で、巷に出回っていた時期で、

このひとの身請け金だって、確か諭吉様1枚でした。


このひとが同じでんおん様の、DCD-1650GL様とともに
わたくしを襲った火急の危機を、振り払うための資金源へと、
よそ様の下へ旅立ったときの、身代金の額はと言えば、


確か参萬四千円。
若い時分の身を切る投資(笑)が、こんな形で身を助けるとは!


そんなことならあの当時、池袋(ぶくろ)の質屋の軒先に、

あのヤマハ様のGT-1000 が、八千円で並んでいたのも、

手に入れて置けばよかった!!!などと


青春時代の思い出としては、あまりにさもしい感情をもって、

旅立つ姿を見送ったのです。