DENON(デンオン) DP-57M | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)

このひととの出会いは、2009年の春のこと、

一連のぱいおにあ様の、ぷれーやーとの出会いを 経て、

れこーどから音を引き出すのに、ぷれーやーの違いがこうも、

影響するとの認識を、新たに覚えたわたくしが、

ぱいおにあ様のぷれーやー以外に、最初に興味を持ったのが、

このひとの身上だったのです。


B級お~でぃお珍道中


それは何故かと申すなら、ぱいおにあ様のぷれーやーの、

「おいるだんぷ」 と銘打った、あーむの低域共振を

抑えるための仕掛けをば、このひとのほうは何とまあ、

えれき細工で行うとのこと!!!


B級お~でぃお珍道中


正直な話、ぱいおいにあ様の、「感じやすく」て「艶めかしい」

声の色気を増やさんと、「ねっとり」とした「油」に頼る、

その仕掛けをば働かせると、確かに音は落ち着くものの、

その期待とは裏腹に色気そのものがそがれてしまい、

寸の詰まった雰囲気に、傾くことも少なくなくて、


それでも音のいでたちは、落ち着きを増すものだから、

「えれき」の痺れ細工なら、あるいは愉悦に満ちたまま、

腰の据わった歌声として、聞かせることも適うのでは? と。


あるいは、か細い音溝を、なぞらんとするその働きの、

惰性に任せて止まない部分を、このひとのほうは余計な動きは

電気の力で抑え込むという。


「原初の力学」を全うさせるに、テクノロジーの支えをば受ける、

考え方の次第によっては、珍奇と思えた 「組み合わせ」 にも、

興味が向いたようなのです。


こうしてはるばる鹿児島より、このひとをば呼び寄せてみて、

手元に残したぷれーやー との唄合わせをば行ってみると、


それはこのひとが生れし頃と、ほぼその時を同じくして、

世に産声を響かせた、CDぷれーやの明確な音と

まさに張り合うかのような、調べを奏でる音像の、

その足腰がしっかりと、大地に太根を張るかの如き、

安定感に支えられ、ドロドロまとわりつくのではない、

切れ味鋭い鉈に似た、胸のすくような音塊を、

ぶつけて寄こすようなのです。


だから中低域の 「コシ」 については、誠に天下一品で、

例えばここでおなじ御家の、DL-103番 やら、

「しゅあー」のV15Type3様 など、熱さや厚さ、暑(苦し)さで鳴らす、

かーとりっじを用いたならば、まさにあなろぐの底力をば、

見せつけられた気もしたし、加えて言えば余計な響きも、

殆ど乗せないかっちりとした、実直に尽きる表現も、

兼ね備えていたようなのです。


されども「おいるだんぷ」 にも増して、声の色気は後退し、

またこの御家の先達である、DP-6700様 の、

優しく穏やかな語り口とも、遠く隔たったようでした。

そうした意味で期待とは、異なる結果が出てしまい、

程なくしてまた手放したものの、この時感じた力強さは、


他のぷれーやでは得難いものと、今に至るも褪せることなき

強い印象をわたくしの胸に、留め続けているのです。