好色五人之PL (その5) Pioneer(パイオニア) PL-50 | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

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わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)

期待はずれのPL-50LII様 に、わたくしはしかし、めげなかったのです。

なぜなら、50LII様のことを小耳にはさんだそのときに、

「PL-50L 様には、双子の兄弟がいるらしい」 とも、聞きつけていたからなのです。


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50「L」様は「竿」を上げ下げするに 「えれき細工」 を用いてました。

されど、「L」 無しのこのひとは、あくまで「手仕事」に拘って、

「竿」の付け根に優雅な形の、「ればー」を備えておいででした。


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加えて「ふぉのけーぶる」については、

お仕着せのものを使わざるを得ない50L様に比べ、

このひとは都度お気に召したものに、取り換えることも、できたのです。


そういえばPL-70様 を、拙宅にお招き入れたときに、

「さえく」様の「CX5006」なる、少々高価な「ふぉのけーぶる」を、

お召しになられておいででした。

そのけーぶるを「でんおん」様の、ぷれーやー付属の汎用品に、

試しに変えてみたところ、はたしてあれほど朗々と響き渡った歌声が、

擦れて延び足らないものに、変わり果てたではありませんか!!!



縁あって遠路はるばる、お越し願ったこのひとに、

70様から借り受けたCX5006をお繋ぎし、聞かせてもらった歌声に、



願い適ったわたくしは、救われた気がしたのです。



実際、この血統が持つ 「竿」 の仕事っぷりには、

体格的には未成熟だった、PL-30L様 のそれでさえ、

唸らされるものがありました。

されども唯一気になっていた、寸詰まり気味の裏声が、

「ふぉのけーぶる」が変わったことで、襞も細かな艶を乗せた、

滑らかな響きに変っており、もとからこの 「竿」 の美点と見えた、

あるときは筋骨たくましく、またあるときは豊満にと、

濃淡や陰影の描き分けに秀でた「気配」の表現に、

彩りを添えておりました。


もちろん、70様と比べた時に、

流れる「精」の絶対量は、まったく違っておりましょう。


されども、このわたくしめ如きの身上をば顧みたときに、

どうにか釣り合う相手としては、「充分過ぎ」 と、思われたのです。


その後、70様はもちろん、招き寄せた他の兄弟が、

収まるべき持ち主のもとへと、せっせと旅立つ後ろ姿を

見守り送り出すわたくしは、幸せに満ちていたはず、だったのです。



そう、あのいやらしい 「浮気心」 めが、

頭をもたげてしまうまでは。。。。。。。 (つづく)