このひとが現役だった時分は、ばぶるの真っ只中でもあって、
専門しょっぷはもちろんのこと、大手の家電量販店でも、
お~でぃお機器の品ぞろえをば、充実させておりました。
ちょうどその頃お~でぃお道を、嗜み始めたわたくしは、
専門店では敷居が高いと、通い詰めたる BI● かめらで、
風俗店の兄ちゃんよろしく半ば脅しの剣幕をもって、
このひとの身請けを迫られた苦い記憶があるはずなのに、
※ メーカーからの回し者達の、仕業であると知ったのは、数年を経てのことでした。
2004年の8月に、新宿の某お~でぃおしょっぷの
Web さいと上の商品りすとに、壱萬伍千圓という、
値が付いたるを見つけてしまい、
ろくに現物を確かめもせず、衝動買いしてしまったのです。
※ でも傷らしい傷一つなくて、とってもナイスな買い物でしたわ
後に隆盛を極めたる、1650しりーずの
礎を築いたこのひとは、母体となりしぷれーやー の、
特別 「限定」 仕様という、位置づけだったはずなのに、
なぜだか足掛け3年も、売られ続けたことについては、
やっぱり問うてはならぬのでしょうなぁ。。。
とはいえ纏う外観は、とらでぃしょなるな趣味性に、
(ちょびっと成金趣味っぽいけど)溢れたように思えたものだし、
「おーばーさんぷりんぐ」といって、その倍数をば競いあった、
技術の値も16倍と、当時の常識を遙かに超えて、
前記の通りの苦い思い出も、確かにあれど、それと同時に
滑らかな中に温厚で、肉付き豊かな印象も、
当時試した記憶の中には、留め置かれていたのです。
爾来拾有四年を経て、再びここにまみえたる、
その歌声は紛うかたなく、往時の印象そのままの、
ゆったり・たっぷり・の~んびり!!!
という、
某温泉宿のCMのごとき、芯から温まる雰囲気で、
丸みを帯びた音像の肌に、ゆでた卵の剥き身のごとき、
しっとりとした潤いまでも、感じて取れるようでした。
それはこの後の、このシリーズの「あるふぁ・ぷろせっしんぐ」なる、
めーかー独自の化粧をば、施した後の艶やかなれど、
わたくしにとってはどこかしら、座りの悪い居心地と、
対象的なものであり、馴染みの宿の何気ない、
心づくしのうれしさに似た、あっとほーむな寛ぎを、
誘う音と聞こえたのです。
でも湯につかり過ぎてふやけた感も、
まるきり無いという訳ではなく、例えばベースのアタックが、
もう少しだけ弾力豊かに、迫ってくれたらいいのに! だったり、
実は現役当時から、ちょっとだけ気にはなっていた、
描き出される音像の、分離の具合がそーすによっては、
もったりとして冴えない風に、聞こえてしまったことなども、
年月を経た今となりて、年若い機材と比べたときに、
ことさら目立ったものだから、当初は好んで聴いてはいても、
いつしか出番も少なくなって、
2007年の8月に、わたくしの家を突然襲った、
「白アリによる倒壊の危機」という、のっぴきならない緊急事態の
対応資金の一助として、売りに出されてしまったのです(泣)。
※ でも買値の倍近い値段だったし