2017年 3月を送る(7) | K電車で行こう 別館

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こちらは、八百万が運営する鉄道サイト「K電車で行こう」の別館です。
私がテーマを決めて、それに関して何回かに分けて適当に(?)話をしていきます。
更新とテーマ設定は気まぐれ。時々ネタあり。本館とあわせてチェックを!!

 寒さが和らぎ、いよいよ春本番がやってきたなと感じた今日は、船体の引き上げが成ったセウォル号から行方不明者の遺留品が発見されたり、大阪高裁が高浜原発3・4号機の再稼働を認めたり(仮処分取り消し)、大阪市営地下鉄の民営化が決まったりしました。そして私も世の中同様、動き回りました(?)。


 さて、今回の「3月を送る」ですが、昨日発生してしまった悲惨な事故について、追悼の思いも込めて取り上げます。


  ◆社会

 ★那須町で雪崩、高校生ら8人死亡

 昨日(27日)、栃木県那須町の茶臼岳のふもとに広がるスキー場「那須温泉ファミリースキー場」付近で雪崩が発生しました。この雪崩に、当地で「ラッセル訓練」という雪山登山の訓練をしていた高校生一行が巻き込まれ、栃木県立大田原高校山岳部の生徒7人、顧問教諭1人が死亡。また、多くの参加者が負傷する大惨事となりました。

 この日当地では、栃木県内の複数の高校の山岳部が集まり、安全に登山するための登山講習会が行われていました。前夜からの大雪の影響で登山するという計画を、雪をかき分けて進む「ラッセル訓練」に変更。インターハイの常連で実力があり、お笑いコンビ「U字工事」益子卓郎さんも所属していたという、大田原高校山岳部が先導する形でスタートしました。

 今回の雪崩は表層雪崩とみられ、前夜からの大雪と春先特有の気候の変化、そしてラッセル訓練による振動の伝播など、複数の要因が組み合わさって起こったと思われます。ただ、正確な原因の究明はこれからです。

 未来ある高校生7人が命を落とすという、悲しい結末となってしまった今回の事故。自然のこととはいえ、ラッセル訓練をしていなければ回避できたのでは…という思いがぬぐえません。再びこのような事故が起きないよう検証する必要がありますし、ご家族や同級生のケアをしっかりとしてほしいと思います。


 亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りするとともに、巻き込まれて負傷した皆さんの回復をお祈りします。これから4月にかけては、気温上昇とともに雪崩のリスクが高まります。皆さんも巻き込まれないよう、十分にご注意ください。

 ではまた。