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基礎から学ぶあべまみ音楽教室

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聴いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 

今日は、私の大好きな《ローエングリン・ファンタジー》を演奏しました。
「音の重圧」とでも言えばいいのでしょうか。とてもワーグナーらしい響きで吹けたことが、何よりの収穫でした。重い、というのとも少し違うのですが、重厚感があって、私の中にある「ワーグナーの音」に、少し近づけた気がしています。

去年の夏、ドイツを訪れ、ワーグナーの生まれたドレスデンに行きました。
「こんな風景の中で、ワーグナーは過ごしていたんだ」と、その土地の空気を感じられたことが、今日の演奏につながっていたように思います。音楽は、音だけでできているわけではないのだと、改めて感じました。

本場のワーグナーの楽劇は、《タンホイザー》しか聴いたことがありませんが、今日の演奏は、あのときに感じた響きに、どこか近かったような気がします。
ドイツの楽器、アレキサンダーをきちんと鳴らすと、ああいう音になるのだと思います。楽器を鳴らすことは簡単ではありませんが、皆さんがしっかりと鳴らしていて、とても心地よい空間でした。

ドイツの人が聴いたら、「何を言っている、日本人が」と言われてしまうかもしれませんが……
それでも、「楽器が鳴る」というのは、ああいう状態なのだと思います。楽器がビリビリと震え、音が前に出てくる。
大きな声では言えませんが、音程が多少揃っていなくても、楽器が鳴っていれば、不思議と音はハモるのです。

またドイツに行きたいと思っています。
ホルンの響きを、もっと深く知りたい。そのためには、音を聴くだけでなく、風景を見て、人と出会い、その土地の食べ物を味わい、日常を体験することも大切なのだと思います。私にとっては、そうした時間そのものが、音楽の糧になっています。

後半に演奏した《アルメニアン・ダンス パート1》では、ホルンが歌う場面があります。
実は私は、「とにかく歌おう」と決めて吹いていました。技術的にできないことはたくさんあります。でも、自分にできることは、歌うこと。そう思って、心を込めて吹きました。

吹いているうちに、涙が出そうになりました。
人と比べず、自分にできることをやる。そう決めていたからこそ、ただひたすら歌いました。アルメニアに行ったこともなく、文化や歴史を深く学んだわけでもありません。それでも、音楽の中で何かが通じたような気がして、「これでいいんだ」と、自然に思えたのです。

本当に、よい一日でした。
これで今年のコンサートは一応おしまいですが、私の音楽はまだ続きます。

これからもホルンを吹いていきます。
ホルンで、歌い続けていきたいと思っています。