「旅に出る」をマレー語では「マカンアンギン(makan angin)」という。直訳すると「空気を食べる」「空気を吸う」という意味だが、私は「いつもとは違う空気を吸いに行く」ということだと思っている。
去年の今頃はドイツを旅していた。そして今年は長野県へ向かう。山の麓でおいしい空気を吸い、自然の中で心をリセットしたい。エアコンがなくても過ごせるという別世界で、少しでも気分転換ができ、新しい発見に出会えたらうれしい。
旅は、人を豊かにしてくれる。
昔の音楽家たちは、飛行機や自動車のない時代に、馬車や鉄道を使って各地を旅していた。それに比べれば、今の旅ははるかに快適である。
都会の喧騒を離れ、自然豊かな風景に身を置けると思うと、今からワクワクが止まらない。旅先で吸い込む新鮮な空気が、心にも音楽にも新しい風を運んできてくれることを願っている。