電さんのパーティの日程が近づいてきたとき、

Nさんこと風船さんが、ツイッターで、店長宛に書き込みをしました。

自宅でパーティでおじさんがもってきたおつまみが沢山残っているから持ってきてもいいですか?
だめなら別の日にしますが。

それに対して、店長は、数時間後に、快く「持っておいでよ」と返事をしました。

その数日後に、事態はおかしな方向に向かっていきます。

Kさんこと、コーチさんが、マグナムボトルのスパークリングワインの話をしていました。
みんなで、お金を出し合ったら、買えるね、という話でした。

じゃあ、出しますよ、ということになって、コーチさんは、休日にマグナムボトルを買って、
お店まで届けました。

「一本持ってくる」といったボトルがマグナムボトルだったことから店長は、

「これでは、ドリンクも出ない」と思ったところから悩みが深くなってしまったのだと思います。

ゆゆさんと私がいるときに店長がいいました。

「今までなし崩し的に、受けてきた経緯もあるのだけど、色々重ねて重ねてだし、
今後はいっさい、持ち込み禁止とさせてください。
うちは、レンタルスペースじゃない。一ヶ月も前に予約されているから、しょうがないけれど、
うちで一番人気のある席の問い合わせを、断ってやってるんだ。
持ち込んでいるの誰?常連さんって、一見さんに見られたらなんて思われるか。
極端なはなし、ラーメン屋で、カップ麺が食べられますか?
隣の大家さんで同じことができますか?
ってことだよ。必要ならうちのお店経由で取り寄せてくれればいいじゃないか。
ケーキだって注文されれば作りますよ。
スタッフにも色々いわれて説明がつかないよ。
今まで誕生日のケーキとかも持ってきてくれたのも禁止させてください。
これはいい、あれはだめとか例外をつくるとよくないから、いっさいの持ち込みは禁止とさせて
いただきます。
こんなの俺が思っていたお店じゃない!!」

のちのち、ゆゆさんは、店長はとても言葉を選んでいっていたように思った、といいながら
内容には、若干ショックを受けたというようなことをいっていました。

書き出してみると、言葉を選んでいっている部分もあるのですが、
なんともいえない気分になったのです。

今まで、誰かの誕生日のとき、私は、ケーキを買ってきていました。
その人がくるかもわからないし、もしかしたら、お店に断られるかもしれない、と思いながら。
断られたら断られたでしかたない、と思いながら買ってきたのも事実ですが、
一応、受け入れてくれていました。
店長の誕生日にも、シェフの誕生日のときも買ってきました。
それも、みんな食べたいもののオーダーもすっかり終わって、注文の妨げにならないようにも
気をつかってもいました。
そういうのも含めて、スタッフさんが「あれ、もちこみじゃないですか?」と、すごく嫌な目で
みていたのでは、とも思いました。

風船さんに、しても、コーチにしても、誰も安くあげたいから、持ち込もうとしたわけではないのです。
みんなに喜んでもらいたかったから、ただそれだけだったのです。
だから、自腹もきっていたのです。

今までのそういった気持ちをすべて否定されたような気がしました。

その日は、沈んだ気持ちで帰りました。






いつものカフェに、サンドさんがきました。
かなり酔っぱらっています。

もうすぐ電さんが、東北に帰省して、東北のものを沢山買ってきてみんなでパーティをすることに
なっていました。
最初は、お土産程度だったのですが、どうせなら沢山買って東北でお金を使おうということに
なったのです。

その話は、過去にサンドさんに2回ほどいっていました。

YYちゃんことブロンディちゃんのパーティのときに、呼ばれなかったことを何となくすねている気が
していたので、気を使って何度か声をかけていました。

ゆゆさんも、何日か前にサンドさんにそのパーティの話をしていたことがあったと聞いています。

でも、念のため、再びサンドさんに声をかけました。

来週の電さんのパーティにきますか?東北でいろいろ買ってくるパーティなんですけど。

「??俺、そういうのわからないし~、居心地よくないし~」
と、にやにや笑いながらいいました。

むかっときました。

さんざん波紋を広げておきながら、その態度。
サンドさんの言葉でどれだけ、いろいろな思いをしたのか。

さーっと、心のシャッターを閉めて、鍵を二つかけました。
サンドさんが、その後に何度か話しかけてきたのですが、いっさい無視をして、

さっさと帰ったのでした。

翌日、店長が、サンドさんの話をしました。

「サンドさん、ブロンディちゃんのパーティに呼ばれなくて寂しかったんだって」

「そうですか。。。」

ちいさいよ、サンドさん。

「私もそう思って、電さんのパーティにお誘いをしたのですが、あまりにもひねくれた態度を
とられて、嫌だなと思いました。もういいかなと」

「何がいいんだ! かわいそうじゃないか!」

店長がまた怒鳴りました。

え?さんざん気を使ったあげく嫌な思いをした私はかわいそうじゃないですか?

「気にして何度もお誘いをしているのですよ。それでも、知らないふりをするのです。
くる気がないなら、お誘いはもういいかなという意味です。」

そういいながら、なんだか涙が出ました。

「責任感じて泣くことないじゃないか!」

また怒鳴りました。

別に責任なんか感じていません。

私のせいだとでもいうのでしょうか?

「今度のパーティは、お店主催でもない、電さんのパーティであって、ミントちゃんの主催でもない。サンドさんは、みんなより年上だから、寂しいとかいえなかったんだよ。かわいそうじゃないか。
こんなことなら、誰かが何かいったとか、言うのをやめるよ」

サンドさんの発言に理解を示さなかっただけで、なぜ、責められなければならないのでしょう。
サンドさんの発言で嫌な思いをしたというのに。

なんだかしっくりきませんでした。


いつものカフェに行きました。
その時、他のお客さんはいませんでした。

前日、Kさん、電さんと二階のテーブル席にいった時に思った事を店長に話してみようと思いました。

Kさん、電さんが二階のテーブル席で、何だか居心地悪そうな感じがしたこと。ウィスキーおかわり4杯、合計5杯にチェイサーの水なしでは、危険です。
二時間半誰もスタッフさんが来ない二階にはフロア。
他のお客さんだって、おしゃべりしているだけで、追加オーダーをしていません。
時々、可能なら、お水を注ぎに回るだけで、追加オーダーのチャンスも増え、売上向上にも繋がると思います。

売上向上は、余計なお世話ですが、無理な事を要求しているわけではないと思います。
お客さんにとっても、オーダーがしやすくなるし、お店にとっても、悪い事ではないと思ったのです。

何より、居心地が悪くなって、常連さんが離れていくかもしれないことがとても心配でした。

サンドさんが、居心地悪いと発言しただくで、あれほど気にした店長です。
どんなに、気にするか、それが一番心配でした。

もう少し何日か様子をみようかな、という考えも浮かんだのですが、
お客さんがはなれて始めてからでは遅いのです。

先日読んだ本に、離れていったお客さんに再び来てもらえるようにするためにかかるコストは、新規のお客さんが来るのにかかるコストの20倍だと書かれていました。

それだけ、リスクがあるということです。

別の本には、新規のお客さんが来るのにかかるコストは宣伝費などがかかるので、既に通ってくれているお客さんにかかるコストの7倍だと書かれていました。

両方合わせるのは、少々乱暴ですが140倍のリスクです。
気持ち的にも経済的にも良い事には思えません。

でもコストはともかく、店長が悩むのではと心配だったのです。

そして、カフェに来てから、店長に、言いました。

あの、昨日、3人で上に行ったとき、二時間以上の間、スタッフさん誰も上に来なかったですよね。お水が欲しくて、一階に行ったときに、言おうと思ったのですが、声をかけづらくて。。


その時、伝えたい言葉を最後まで言わないうちに、
店長が冷めた冷たい口調で言いました。

チリンチリン鳴らして下さい。みんなやってるでしょう。

??

一瞬、言葉を失いました。

でも、忙しそうだったから、Kさんも、おかわり省略したくらいなのに、呼びベルは、
中々鳴らしにくくて…。

その時、店長がキレました。
物凄く怒った表情で怒鳴るように言いました。

じゃあ、どうすればいいんですか??

??…

なんでキレるんですか?

と、私が言うと、怒鳴りたいのを噛み締めて堪えるように、横を向きました。
キー!!っ感じでした。

その表情から、常連さんを特別展扱いしろっていわれたって、そうはいかないぞ、そんな所を一見さんに見られたらどう思われるか、
と考えているかのようでした。

わたしはただ心配はだったんです。

何の心配か、聞かずに、今度は、感情の全くこもっといない、慇懃無礼な態度で言いました。

クレームは丁重にお受けします。

クレームを言いたいんじゃありません。
特別扱いされたいんじゃありません。
Kさんだってチェイサーなしじゃかわいそうです。アルコール中毒になりますよ。

何にも話しが終わらないうちに、
店長は、HTちゃんに指示を出しました。
席を移動したら、また、お水を出し直して。

そういう問題ではないのですが。
お客さんがこまっていたりしないか、常連さんに限らず、目をくばってもらいたい、忙しくて、無理なときは行きとどかなくても仕方ないけど、
気を配る気持ちをもってもらいたい。

それは、法外な要望なのでしょうか。
そこまでも話してないけど、キレられるところなのでしょうか。

まるで、スマイルゼロの店に、直線文句をいう人はすくなく、何にも言わずに離れて行くけど、お店を心配して言った人に、メニューを見せて、
うちには、スマイルってメニューはないでしょ、何がいけないんですか?

と言っているようなものに感じました。

うちはこういうルールだから。お客さんが不満に思うのは心外だ、と。

店長は、クレームが多すぎて、ちょっとどうかしてしまったのか、

そうも思いましたが、
どうにも、その時言われた言葉は、何度も考え直しても、消化できずにお腹の中に残っています。