私用があって中野まで来たものの予想外に事が早く終わり、平日の16時という微妙な時間でどこのラーメン屋に行こうかと考えたところ、中野といえばあの店のことが頭に浮かんだ。
中野ブロードウェイに繋がる、人でごった返しているサンモールから横道にそれ、どことなく新宿の飲み屋街のような雰囲気を漂わせている道を進んでいくと、その店は見えてくる。
「中華そば 青葉 中野本店」
今から15年ほど前に開店したこの店は、当時では斬新だったWスープという手法を用い、今では東京を代表する名店なった。
魚介の効いた東京ラーメンと豚骨の効いた博多ラーメン。この両方の良さを取り入れようと考えた「青葉」の店主が、魚介と豚骨ではスープを取る温度が異なることに着想し、それぞれ別々の寸胴で各々に適した温度・時間でスープを取り、それを丼で初めて合わせる。それが最初のWスープだった。
☆特製中華そば(850円)+大盛り(100円)
メニューは、中華そば・特製中華そば・つけ麺・特製つけ麺、以上の4種類のみ。ラーメンのビジュアルもそうだが、変に出しゃばらずシンプルにしようという店主の心意気が感じられる。
スープは動物系のコク、魚介系の風味、醤油ダレのキレ、この三つが絶妙なバランスを奏でる。現代的なラーメンの代表格でもある濃厚魚介豚骨だと豚骨と魚粉がお互い主張しあう強い味に陥りがちだが、あくまでバランス重視の「青葉」のスープは強烈なインパクトがない分、円やかで飲み口の柔らかい味に仕上がっている。
麺は中細麺にややウェーブがかかっていて、小麦感もそこそこ、かたさもそこそこ。スープとのバランスを考えられた仕様になっている。
具は、チャーシュー・メンマ・ネギ・ナルト・味玉という至ってオーソドックスなもの。手が込んでいるわけではないが、普通のラーメンが食べたいと思った時にはうってつけの具の数々。
具のロース肉のチャーシューに少量の胡椒がかけられているのも心憎い。大量の胡椒だと胡椒の強い風味でスープの魚介の風味を殺してしまうが、少量で、なおかつチャーシューだけにかけられている。
以前はなかった柚唐辛子のサービスが受けられるようになったが、コチラは改めて店員に言わなければもらえない無料サービス品。最初の軽めの辛みと後味で鼻を抜けていく確かな柚の香りが、そこはかとない清涼感を醸し出してくれる。
数々のラーメン店に影響を与えた、東京屈指の名店!!
いささか古くさいラーメンになった感じは否めないが、Wスープという手法を広めた功績は大きいし、何より今でも行列店。食べる度に疲れそうな濃厚すぎるラーメンよりも、程よく抑制されたバランスを堪能できる「青葉」のラーメンは、刺激を求めつづける現代ラーメンのアンチテーゼとして残っていくだろう。
私的評価 B
今回のお店:中華そば 青葉 中野本店
住所:東京都中野区中野5-58-1
TEL:03-3388-5552
営業時間:10:30-20:00
定休日:木曜日
最寄り駅:JR中央線・総武線・東京メトロ東西線 「中野駅」
























































