本「天平の女帝 孝謙称徳」
玉岡かおる著。女性天皇の一生を順に追って描いてるのかと思いきやいきなりの崩御から(毒殺説)。そのまま、話はさかのぼらない斬新な小説。側近だった女官が主人公で、崩御後の話が進みながら、過去を振り返る。ミステリー仕立てにもしてあって、面白かった。うぃきによると、実在の人物なのね~女官、和気広虫。和気清麻呂の実姉なのね、ほほーー。小説なので、新しい解釈なのかなとも思うが、女性目線で、ちょっと現代的すぎるかな…とも。とても読みやすくて面白くて2日で読み終えた。大体の歴史は知ってて、この間Eテレでも母光明皇后の話してて、ほんとに気の毒な女帝。なぜに独身じゃなきゃいけないのよ。藤原仲麻呂の乱、吉備真備、道鏡事件はこの女帝の時代。次の光仁天皇の時にもあきらかな冤罪事件あり(皇后と皇太子が廃され幽閉、暗殺)なかなかのどろどろな時代。呪詛や密告と、なんでもあり。すべて藤原家の陰謀だろうね。このあたりの話が時系列で出てきて、うーーん、闇深い。光仁天皇の次が、息子の桓武天皇で平安京に遷都。