チーさんが日本で思ったことは…。 | チー旅。〜世界一周する(仮)〜



こっちに帰って来て意外だったこと。


ごはんがおいしいのは最初の1日だけだったこと。

20年間この味に慣れ親しんでいるのだから、当然かもしれない。





逆に、トイレットペーパーは未だに流す前一瞬躊躇すること。

ゴミ箱に捨てる癖は、まだ抜けないみたい。





日本人を冷たいと感じることはなかったこと。

別に、日本人に対して「冷たい」とは思わなかった。

電車に乗ってる人たちを見て「元気がない」とは思ったけどね。





私が中途半端に言葉を濁してしまったから、うまく伝わらなかった。

私が感じた違和感のような気持ちは、もっと違うところにある。





1年間、外国にいた。

しかも、違う国を股にかけて。




そうすると、いろんな人がいることを知る。

デブッちょな人がおへそを出した格好をしていたり、

肌の黒い人がいたり、ラクガキみたいな化粧の人がいたり

髪の毛がチリチリの人がいたり、ホームレスみたいな人がいたり。




いちいちそんな程度のことでは驚かなくなったし

話題の対象にも上がらなくなる。

それぐらい、世界は個性で生き生きしていた。





私の中で、それらの人々が

「少し」個性的な人というだけのことになった。




そして日本に帰って、仲間の中に戻る。

そこでは、人と多少違うだけで陰口を言ったり

少しでもはみ出た言動をしたりする人を馬鹿にする行動に

今の私は、ものすごく不快感を覚えるようになっていた。

なんなら、苛立ちさえあった。




もちろん私だって日本にいた時は、

個性的な恰好をする人たちにいちいち驚いていた。

ロリータファッションとか、太った人の露出とか。




だからこそ、そんな自分に対して、情けないと思った。

日本と、もう終わった外の世界をまるで分離できていない。

どうしてそれを整理して、理解する度量がないんだ、と。

ひとつを吸収して、ひとつを失ってしまっている。

不快感を感じることまでは、感じてしまったのだから仕方ない。

と、思うのだけれど、苛立ってしまったことは、違う気がした。

受け入れて許すことが出来たら、私は苛立たない。

それ以外にも、湧き起ってしまった不快感を

解消する方法はあったろうに。苛立つべきではないのに。




日本に帰ってこんな感情が沸き起こることは全くの想定外だった。




そんなことができなかった自分が情けなかった。

日本人に対して、マイナスな感情はほぼない。





日本語って、分かり過ぎちゃうから難しい…。