止まらない米国株の上昇。。 | たいくつ親父のひとり言(パートⅡ)

たいくつ親父のひとり言(パートⅡ)

たいくつ親父(Ⅱ)のサイトへようこそ!

還暦を過ぎた熟年親父の関心ある記事やコラム、
好きな音楽や絵などを気儘に掲載してまいります。
毎日の更新を目指します。
どうかご愛読のほどを➲。。

亭主敬白

 

 米国株の上昇の勢いが止まりません、NYダウは何と30年ぶりの記録を塗り替えて9日連騰という快挙を成し遂げました。そしてその後もさらに上昇、11日連騰と記録を更新し続けています。世間ではトランプ大統領の強権的な政策に対しての懸念が渦巻いていて、米国でも個人投資家のアンケートなどをみると、株式市場に対しては強気派よりも弱気派の方が増えてきています。しかしそれにも関わらず米国株の動きは驚くべき強さです。

●今回のNYダウの連続上昇はまさに<びっくり現象>
 一概に11連騰と言いますが、相場の世界においてはある日は上げが行き過ぎてしまって、いくら環境が良くても下がる日も生じるというのは極めて普通のことなのです。ところが今回の上昇局面では、11日連続して上がり続けるということは、驚きを通り越して異常の極みでもあります。舩井幸雄先生は物事が変わるときは<びっくり現象>が起こる、と述べていましたが、まさに今回のNYダウの上昇ぶりは<びっくり現象>であって、これは水面下で大きな変化が起きつつあるということを感じ取るべきでしょう。その変化とは、トランプ政権による思い切った減税、財政出動策から生み出される米国、および世界的なインフレへの大転換です。そしてそれに伴って国債など債券から株式への巨大な資金移動が起こりつつあるわけです。これはグレートローテーションと呼ばれていますが、まさに歴史的な大波が到来しようとしているわけです。

 米国株に比べて日本株の勢いはイマイチですが、それでも日本株においても新興市場であるジャスダック市場は26年ぶり、あのバブル期以来の高値となってきましたし、東証2部市場に至っては史上最高値更新となっているのです。
 注目すべきは、このような現象で投資家や世間が経済の先行きに楽観的になっているわけでもなく、逆に日本でも米国でも、トランプ大統領の政策や言動に不安感が広がっていて、かつてないほど経済の先行きに不透明感が漂っている、この現状下でこのような<びっくり現象>とも言える壮大な上げ相場が始まっているという事実です。「株式相場は不安の壁をよじ登る」と言いますが、まさに多くの人たちの不安感を飲み込むように株式市場は壮大な上げを演出しています。

 多くの日本人は、株式市場の上昇には常に懐疑的でバブル懸念ばかり話題にします。マスコミを見れば、<実体のないバブル>とか<株式市場ははしゃぎ過ぎ>などという言葉が並びますが、NYダウや日本の新興市場の上げっぷりをみると、やはり株高が起こっている現実を素直に受け止めて、その流れをしっかり把握しておく必要があるでしょう。
 昨年11月、予想を覆してトランプ氏が当選してから米国株の壮大な上げ相場がスタートしたわけですが、その米国株の上げに二段ロケットのように勢いがついてきたのは、2月の日米首脳会談の直前にトランプ大統領が「2-3週間以内に税制で驚くべき発表をする」と述べてからです。その後NYダウは、下げる日はなく上げ一方となっていますが、これは打ち出される政策を考えれば当然の上げでもあるのです。