藤巻健史の言(2)。。 | たいくつ親父のひとり言(パートⅡ)

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亭主敬白

今後はドル高・円安DSC07839_R

先週金曜日に発表された第3四半期の米実質国内総生産は前期比2.9%増(年率)、ついに潜在成長率を超えてきた。完全雇用状態で株価は史上最高値圏だ。米国経済は強い。0.25%~0.5%の政策金利が正当化できる状況ではない。日本のバブル時初期と同じ状況で、FRBの金利引き上げが遅れているように思う。

今後、何度も利上げせざるを得ず、日米金利差拡大でドル高円安だ。

たしかに農業団体、自動車業界のために、大統領選挙の前は「自国通貨安(=ドル安)を声高に言わざるを得ないが、大統領選が終わればそのプレッシャーは無くなる。基軸通貨という地位(世界中のモノ、サービスが紙幣を刷るだけで買える)という最大の国益を維持するためには$高でなければならない。「ドル高・円安ダメ」の声は急速に無くなるだろう。

日銀は、量的緩和を継続するために近じか米国債を買わざるを得なくなるだろう。異次元の量的緩和は、何か金融商品を買うことによって日銀当座預金残高に、その購入金額を振り込むことによってなされる。買うものが枯渇すれば量的緩和は継続不可能なのだ。日本国債が枯渇すれば、あと大量にこの世に存在するものは米国債しかない。日本株は全部買い込んで、全日本企業を国営企業にしても、それほどの金額はそれほどはない。(バブル期の東証1部時価総額で490兆円くらいだったと記憶している)日銀の米国債買いをFRBは喜ぶはずだ(参議院財政委員会のYou-Cubeご参照)これは当然円安ドル高だ。

ましてや11月10日発売の拙著「国家は破綻する 日本は例外にはならない」(幻冬舎)を一読願いたい。いよいよXデーは近づいてきた。これは円暴落要因。

金曜日のニューヨーク市場で105円半ばを付けた$/円はクリントンのメール問題で1円ほど押し戻された。もちろんマーケットだから絶対ということはないが、円売りにはこのようなイベントリスクしかないように思える。

$/円はいよいよ別次元に入りつつあるのかな?と思われる。