こんにちは
ノザワユリコです
9月は台風シーズンですね。
今日は台風の影響で朝から土砂降りでした。
いかがお過ごしですか?
あなたの地域は大丈夫でしょうか?
今は夏の疲れが出やすい時期ですね
私は胃腸が弱っている気がします。9月は要注意月間です。
食事や睡眠などに気を配っていきたいです。
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今日は前回のブログの続きです。
傷つくのが怖くて、人と親密になれない回避性パーソナリティ② として、
回避型スタイルと恐れ回避型スタイル その違いと共通点 について書きます。
参考図書はこちらのおススメの本です。
「生きるのが面倒くさい人」回避性パーソナリティ障害
岡田尊司 朝日新聞出版
↓
私達(医者以外の人)が、自分のことを「回避」と言ったり、人のことをそう解釈したりする時ベースになるものが「愛着障害」について書かれた岡田尊司先生の、
「愛着スタイル 4つの種類」です。
愛着の4つのスタイルとは、
①安定型愛着スタイル・・・対人関係において「絆」の感覚が安定している。率直で前向き
②不安型愛着スタイル・・・見捨てられることに対して敏感であり、愛情や承認を求める気持ち
が強い
③回避型愛着スタイル・・・人と距離を置き、自立自存を好む。何に対してもどこか醒めてい
る。
④恐れ回避型愛着スタイル・・・人間嫌いである一方で、他人の反応が気になり傷つきやすい。
この中の、③と④のことを「回避性パーソナリティ」と言っているのですが、
この③と④を両方「回避性」とか「回避」と読んでいるのですね。
回避型と恐れ回避型、どっちも「回避」がつくが似て非なるもの
④の恐れ回避型愛着スタイルが、回避性パーソナリティの原型となると、↑の著書には、
書かれています。
それじゃ、③の回避型愛着スタイルは?というと、
↓↓
「生きるのが面倒くさい人」
P99より抜粋
回避型の子供は将来、暴力や非行、いじめ、反社会的行動など、破滅的な行動上の問題を起こしやすいことが長年の研究で裏付けられている。
優しさや甘えを求めない変わりに、力で相手を支配し、ねじ伏せようとするところがある。
彼ら自身、そんな風に育てられたのだから、そうしたふるまいを身につけることは、ある意味自然なことである。
また、彼らは、気持ちを表現したり、言葉でコミュニケーションをとったりするのがあまり得意でない傾向がみられる。
そのため、体が悲鳴を上げるまで、無理を重ねてしまい、心身症や解離性障害のリスクが高いとされる。
タフそうに見えるが、実はもろいことろがある。
幼い頃に認められる回避型は、成長して回避性パーソナリティになる場合もあるが、むしろ
自己愛性パーソナリティや反社会性パーソナリティ、シゾイドパーソナリティに発展する方が典型的である。
この三つのパーソナリティには、大きな共通項がある。
それは、共感性が乏しく、クールで、相手の痛みに鈍感だということだ。
意外にも、同じ「回避」という言葉を用いるものの、回避性パーソナリティのベースにある愛着スタイルは、回避型愛着スタイルではないことの方が多いのだ。
回避性パーソナリティの人は、他者にうけいれられるかどうかに、ひどく敏感で、そのために他者との接触を避けてしまう。
一方、回避型愛着スタイルの人は、他人の評価など気にしないところがあり、いい意味でも悪い意味でも、鈍感である。
セラピーに来るクライアントさんで多いのは④の恐れ回避型愛着スタイルのパターンです。
恐れ回避型が人と親密な関係になる時
また、④恐れ回避型愛着スタイルの人が、恋愛や結婚でパートナーを得ると
②不安型愛着スタイルのように豹変します。(コレ、経験済みです)
P101より抜粋
拒否されることを恐れて近寄れないが、心の底では、愛されたいと願っている。
それゆえ、回避性パーソナリティにの人は、ひとたび親密な関係になると、今までよそよそしく、恥ずかしがり屋だった人物とは別の顔を見せることも珍しくない。
親しい身近な人に対しては、回避的な面よりも、見捨てられることを恐れる不安型の面を強く見せるようになるのだ。
そのため、相手を失うことを恐れて、失うより先に立ち去ろうとしたり、逆に相手を強く束縛し、独占しようとする。
過度に相手に依存し思い通りにならないと不満や怒りをぶつけるということも起きやすい。
あんなに控えめでおとなしかったパートナーの豹変ぶりに、相手はすっかり戸惑うことになる。
③と④、回避型と恐れ回避型の違いについて
回避型スタイルは、共感性に乏しく、鈍感である
そしてそのことを問題視していないということ
③の回避型愛着スタイル→悩まない。求める気持ちが少ない。あまり苦しまない。
④の恐れ回避型愛着スタイル→悩む。求めるができないという葛藤を抱える。
信じたいけど信じられないといったジレンマに苦しむ。
③の回避型愛着スタイルの人というのは、そもそも苦しまないために求めない。
葛藤を避けるために求めないのですが、悩まない、苦しまない、葛藤しない。
それが故に変わることはすごく難しいといえます。
「何で変わらなくちゃいけないの?」
「いまさら何で?」
「今のままで良くない?」
「私は私。人なんて関係ない。世間も関係ない。私は私の世界で生きる」
こういう人、多いと思いませんか?
このような人はセラピーに来ないし、本人は困らないのだから問題視しなくてもいいのか?
というと私は違うと思うのですよ。
なぜなら③と④、2つのパターンは行動的に見ると似ているし、
見分けがつかないこともあります。
それに2つを一緒くたにして「回避」と呼んでいるので、この本を読むまで少々混乱していました。
③と④、いわゆる「回避」の人がすごく多い今日この頃ですから、
2つのパターンの特性・違いや共通に抱える問題を知っておくことは大事だと思います。
回避型・恐れ回避型、どちらも傷つきやすい
共通のキーワードは「面倒くさい」「避ける」「傷つきやすい」「ストレスに弱い」です。
つまりは、何かに挑戦して、人と繋がり、自分の世界を広げることよりも
現状維持で、一人でいることを選びがちであるということ。
「生きるのが面倒くさい人」
P105より抜粋
ただ表面的にあらわれた行動だけを見ると、両者は見分けがたい場合も少なくない。
どちらも対人関係や社会への深入りを避けて、表面的に生きている。
煩わしいことはしたくないため、必要最低限のことだけをどうにかこなすだけで、少しでも負担や責任が増えることには面倒くさそうにする、という点も似ている。
どちらも積極的な意欲や行動力に欠け、人と親しく交わるより、一人で何かをしている方を好む。
感情がらみの問題や交渉事は苦手で、やりたがらない。どちらも過敏で、傷つきやすく、ストレスにもあまり強くない。
若い世代に広がっている無気力や無関心、生きることへの消極的な態度、つまり面倒くさい状態を理解するうえで、両方のタイプに対して、それぞれの特性を踏まえた理解が必要に思える。
ここで、文頭であげた「安定型愛着スタイル」をもう一度出しますね。
①安定型愛着スタイル・・・対人関係において「絆」の感覚が安定している。率直で前向き
このように親との愛着が安定した人というのは、思ったことが言えるし、臆することなく人に近づけるし、失敗を恐れずに挑戦できるのです。(うらやましい~→心の声)
なのでこういう人は着々と成長するし、幸せになれるし、成功しやすい。
そのような人が世の中にはいますね。(私は違うけど)
「愛着が安定している」とは心に安心安全基地があるということです。
私はここに居ていい
私は私でいい
私は大丈夫だ
失敗してもまたやり直せばいい
このような感覚があるということ
「愛着」って大切なものなのです。
私も含めてこのような感覚を親から貰えなかった人は、「残念でおしまい」なのか?
というと、そうではありません。愛着は自分で育てることが出来ます。
自分はどんな愛着スタイルなのだろう?
今、何を選んでいるのだろう?
愛着を自分で育てることができるのならば、自分はどんな生き方がしたいのだろう?
心理を学ぶのは、知識を得るだけではありません。
生き方を変えていくためでもあります。
回避性パーソナリティについては、自分のテーマでもあり、まだまだ書き足りない気がします。
続きは次回に書きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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