東京港野鳥公園の続きです。
ノスリ目当てで行ったのですが、この日はやたらモズが撮れました。
小さな猛禽といわれ、獲物を木の枝などに突き刺しておく『はやにえ』の習性から凶暴だともいわれているモズですが、意外にも可愛い写真が撮れました。
残酷さと同居する無邪気な可愛らしさを、久しぶりに創作会話でご覧くださいませm(__)m
モズ子さんの盗み食い疑惑 ※ややグロ閲覧注意
ユリカ
「今日はモズの『キィーキィー キチキチ キュンキュン』といった高鳴きが良く聞こえてきます。
繁殖期が終わって其々に生活するこの時期に、餌の確保のため縄張り宣言をしているのですね」
↓
ユリカ
「おや?あんな所にメスのモズがいます。
枝に刺された はやにえを見ているみたいですね」
↓
モズ子
「ふふふ……みーつけた♪
小腹が空いてきたことだし頂いちゃいましょ」
↓
モズ子
「あーん」
↓
モズ子
「ぱくっ」
ユリカ
「あっ!モズ子さんがはやにえを取ってしまいました!」
↓
ユリカ
「確か、はやにえをするのはオスだけのはず。
勝手に盗ってしまって良いのでしょうか?」
モズ子
「何よ、あんた?何か文句でもあるの?」
ユリカ
「いや、その、繁殖期のプレゼントでもないのに良いのかな?って……」
↓
モズ子
「ごっくん」
ユリカ
「あっ!飲み込んじゃった」
↓
モズ子
「良いに決まってるでしょ!
彼らは私たちの為に保存食を作るのよ。
これは軽食だけど、天日干しで獲れたてよりもビタミンが増加しているの。
美容にも良いのに、食べないなんて勿体ないじゃない。
※モズ子さんの主張はネタです。真偽は判りません。
そんな事より、まだまだあるわよ。こっちこっち」
ユリカ
「な~んか言ってることが怪しいですが、ついて行ってみますか」
↓
モズ子
「ね。こんな所にもあるのよ。
大体、隠すのが下手なのよね。
これなんか翅の所がパリパリして食感が変わるのよ」
ユリカ
「……ソウデスカ」
↓
モズ子
「さあて、次はあの辺りかしら?
どんどん見つけて食べるわよー」
ユリカ
「楽しそうで何よりです……」
↓
ユリカ
「いやー、モズ子さんの勢い凄かったですね」
「おや?あんな所に今度はオスのモズがいます。
何だかうなだれていますね。話しかけてみましょうか」
「そこにいるのはモズ男さんですよね?何かあったのですか?」
モズ男
「最近、冬用の保存食が いつの間にか無くなってることが多くて……」
ユリカ
「ああっ!やっぱりあれはモズ子さんへのプレゼントではなく、モズ男さんの保存食だったのですね」
↓
モズ男
「ん?何か知っているの?」チラッ
ユリカ
「あーええと……何かチクるみたいで嫌だけど、嘘も付けないしなぁ……」
モズ男
「何なの?」
ユリカ
「実はモズ子さんが食いまわっていました」アッサリ
↓
モズ男
「そうかぁ。やっぱりね。
……繁殖期に食い逃げされて僕の食べる分が減ると求愛の歌の質に関わってくるから困るけど、非繁殖期の今はそこまで切羽詰まっていないから良いか」
ユリカ
「えっ!?いいんですか?モズ子さんの盗み食い許しちゃうんですか?」
モズ男
「モズ子さんにも冬を乗り越えてもらわないと困るし、仕方ないね」
ユリカ
「おおおーー」
↓
モズ男
「まだ獲物はいるし、また獲ってくるよ」シュバッ
ユリカ
「モズ男さん!男前っっ!!」
↓
てなことを、モズたちが考えているかは分かりませんが
『モズのはやにえは主にオスが行う習性』ということを知って、ちゃっかりオスの作った はやにえを食べちゃう無邪気なモズ子さんと、めげずに作り続けているであろうモズ男さんが、何か愛おしくなりました。
引き上げる直前、西淡水池で目の前に留まったメスのモズ。
↓
この日は最後までモズ子さんに縁がありました。
次回は東京港野鳥公園の景色、ノスリとモズ以外の野鳥です。
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