こんばんは、美功です。
今日も漫画と占いの記事です。
もう何年も前から書きたいと考えていたのに
なかなか記事にできなかったのが、
今月はサクサク進みます!
今日も山岸涼子先生の「黒鳥 ブラックスワン」です。
山岸涼子先生の漫画は小学生の頃から現在まで、ずっといろんな刺激をあたえてくれます。
時々読み返したくなるのです。
この作品、表紙が「白鳥の湖」の黒鳥の絵なので、バレエの漫画かなと思いますが
正確にはバレエ界を舞台にした、天才振付師のミューズとなった妻たちの栄光と悲哀が胸苦しい物語です。
バレエ部分もサスペンス風でもあり、とても面白いのですが
私が注目した部分は、ヒロインであるマリアとネイティブアメリカンの祖父とのやりとりです。
稀代の天才振付師の妻になったマリアでしたが
過去の妻たちもそうであったように、ミューズの座から降りる時を感じて
哀しみと苦悩の中、優れたシャーマンであった祖父の夢を見るのです。
祖父から「占いや予言はやろうと思えば誰でも簡単にできるんだよ」と言われます。
それは「不幸を告げることだよ」と予言が当たる仕組みを教えてもらうのです。
山岸涼子著「黒鳥」 白泉社 1995年 40頁より
「実際には来もしない「不幸が来る」と脅して金品を要求する」
「もし本当に不幸がきたら、預言者が当たったことになる」
さらに、どうして不幸しか予言しないのかも語ります。
「幸福を告げられた者は努力もせず、幸運を期待する。
それで何も起きなかったら
不幸がきたわけでもないのに、幸運が来なかったと怒るだろうと」
山岸涼子著「黒鳥」 白泉社 1995年 41頁より
すごくわかりやすい仕組みだと思いました。
この物語の祖父がいう仕組みを理解すれば
占いに限らず、不幸の予測や予言をむやみに信じてはいけないですね。
漫画のように金品を求められるなんて、わかりやすいです。
予言のこと、仕組みのことも書きたかったのですが
一番の注目は
山岸涼子著「黒鳥」 白泉社 1995年 43頁より
祖父の夢のラスト「不幸は願いさえすればすぐにでもやってくる」と語るところです。
イメージトレーニングの話や心配をすることについて、過去にも何度か書きました。
幸運のイメージよりも、ああなったらどうしよう、こうなったらどうしようと心配することのほうが多いかもしれません。
イメージの力は大きいのです。
こうならないようにとイメージするよりも
こうなりたいとストレートに幸せな、自分がなりたいイメージをしたいものですね。
その後、物語はマリアの思いが現実化したかのような展開があるのですが、
実際に起きたこととフィクションを交えての物語の描き方がさすが、山岸先生というほかないですね。神がかっているのです。
この本はタイトルの作品の他にも短編が収録させていて、
いずれも、男女、親子、社会の問題を鋭く描いています。
1995年の出版ですが、先取していたと思います。
今日も読んでいただいてありがとうございます
前の記事はこちらから
以前、紹介したのは山岸涼子先生の「白眼子」です。
少し前にはこんな記事も書きました。
私は、よくない予測は
外すためにあると思っています。
大難は小難に、小難は無難にするために
占いはあると思っているのです。
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