短編・Snowy prince・6
「準備は出来た。、、、よし。出掛けよう。」
最初はとても信じられず、
童話を読んでいるような気持ちで居たけれど、
あまりに具体的な内容に、
疑惑はすっかり消え失せた。
何よりも、
本の中に出てくる冬の国の王、
シム・チャンミンの写真がここにあるのだから、
信じるな、と言われても認めざるを得ない。
やはり彼女は、
シム・チャンミンの母親。
なぜ人間の世界へ来たのかも、
明確に記されていた。
あの本はつまり、
彼女のダイアリーだ。
彼女の最期の願いを叶えるという使命感もあるけれど、
正直、
俺自身が「王国」を探し、シム・チャンミンに
逢ってみたい、という気持ちの方が強くなっていた。
「シム・チャンミン、、、。必ず見つけるぞ、、、」
王国の入口があるという国まではエアーで移動。
そこから先は、ヘリをチャーターして森の入口まで行き、
谷を目指してひたすら前に進む。
本に記されていた地図に沿って森の奥へと一日中歩き続け、
気付けば既に陽が落ちて
あたりはすっかり薄暗くなっていた。
「夜の森は危険だし、今日はここで休むことにしよう。…初日にしては結構歩いたな。、、、さすがに疲れた、、、眠い、、、」
テントの中で横になった俺は、
食事もとらないまま、すぐに眠りに落ちて行った。
━─━─━─━─━─
「ねぇ、ミノ。」
「なに?、、、まさか、もぅ疲れたとかじゃないだろうな!俺は絶対にお前をおぶったりしないからな!」
「(笑)、いゃいゃ、そんなわけないよww。そうじゃなくて、、、僕は今年の雪を終えたはずなのに、どうしてこの辺りにはまだこんなに雪が降ってるんだろう?」
「あぁ、それは王国に近いからじゃないかな。もう少し先に行けば雪解けが始まってるはずさ。、、、ついでに写真でも撮っておく?w」
「あ、いいね(笑)」
「ところで、、、夜はどうするの?」
「もちろんテントさ。」
「こんなに寒いのに、平気?」
「冬の王が何言ってんだ(笑)寝袋があるんだしテントも張るし、全然大丈夫。それに、明日は山小屋だからテントは今夜だけ。」
「山小屋、、、?そんなのがあるの?」
「僕らがこっちの世界に出た時は、いつもそこを利用してる。保存のきく干し肉も野菜も貯蔵庫にあるし、しばらくは余裕で過ごせるよ。」
「ふぅ、、、ん。僕は本当に何も知らないんだな、、、なんにも、、、。」
「これから知れば良いさ。、、、さ、もう少し先に進んで雪の少ないところまで行こう。もうじき日が暮れる。急ぐぞ。」
ミンホは地図も見ないのに、迷うことなくどんどん先に進む。
僕は城の外では何の役にも立たないと、
不甲斐無さを痛感し、ミンホの後ろを黙って歩き続けた。
時折、あまりに大人しい僕を心配して、
ミンホが何度も振り返り声を掛けてくれたけれど、
あまり上手く返事が出来なかった。
それから僕たちは数時間歩き続け、
日暮れ前に小さな広場へ到着した。
そこにテントを張って薪を集め、火を焚きつけていると、
ミンホが僕の肩をポン、と叩き、
「中々やりますね。僕らの王様は。(クス)」
と、労ってくれながらも茶化して笑うから、
僕は少し照れくさくなって、自分の鼻先を
指でちょんちょん、とつまみながら笑った。
きっと、ミンホと同じ顔をして。
そして僕らは簡単な食事を済ませ、
夜は早めに就寝することにした。
時の流れが王国よりも早く、
体のリズムがまだついていけなくて
僕もミンホも、寝袋に潜って直ぐに、
深い眠りに落ちた。
つづく
※gif画はちゃるさんの作品です。こちらからの持ち出しはご遠慮ください。
ちゃるさん、いつもありがとぅございます♪
あんにょん(*^-^*)
イベント満載の冬休みが終わったと思ったら、
またまた三連休でしたね…
一人の時間が持てないって…
あたしにとっては非常に苦痛であります←
いゃ、ほら、
朝昼晩のお三度んがさ…面倒くさいデショ。
(※お三度ん→朝昼晩、台所仕事をする事/国語辞書参照)
普段あたし、平日は家に一人ぼっちなんですけど、
(家に一人で居るって大好き♡)
朝ごはんとかお昼ご飯とか、
滅多に食べないんだよ。
食べたとしても、チョコパイとか、
柿ピーとか、お菓子で済ませちゃう。
ダイエットじゃなくて、
ただ、面倒くさくて。
あたしの為に、あたしがご飯作るとか…
まぢ面倒くせー
あ、でもこれがユノやチャンミンの為なら、
きっと5品は確実に作るね←
前回のお話しで、コメントやメッセージを下さり、
ありがとぅございました♥
お返事、これから書きまーす(∩´∀`)∩
明日の朝も寝坊しませんように…

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