ホミン短編・Snowy prince・5「誘ない」 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」




短編・Snowy prince・5




「彼女、想いを汲んでくれ、って言ってたけど、、、それはこの手紙を届けてほしい、って事だったのかな、、、」

宛先のない手紙は全部で25通。

「けど、彼女の息子、、、シム・チャンミン?、は一体今どこに、、、っていうか、そもそも生存してるのか?まさか本当に、冬の王国の、、、」

半信半疑ではあるけれど、
手掛かりと言えば、あの本しかない。

それに、彼女の最期を看取った俺にはどうしても、
単なる戯言だとは思えず、
信じる信じないは後にして、
とにかく本を読み込んでいくことにした。

「冬の王国、、、」



毎日じっくりと読み続け、
最後のページに辿り着いた時には
既に2週間が経過していた。

それから俺は、最初のページに記してあった地図を
拡大コピーし、
現在の地図と比べながら、
どのあたりに位置するのか検証した。

「、、、やっぱり、実際の地図と合致する。、、、行ってみようか。彼女を信じて、、、。」





━─━─━─━─━─





ミンホと二人で計画を経ててからもぅ二週間。
未だに公爵からは何の音沙汰もない。

やはり僕が城の外に出るなんて
不可能なんだろうかと思うと、
何度も勝手に溜め息が零れた。



「、、、ふぅ。」

「あ。また溜め息なんかついてる。」

「あぁ、、、ミンホ、、、」



「シケた顔。クックック(笑)」

「は?、シケた顔は元からだよ。ほっとけよ。」

「せっかく良い報せがあるのに。」

「、、、え、もしかして、、、」

「そ。親父、しぶしぶ許可してくれた。これで出られるぞ。しかも、、、」

「、、、なに?」

「ついでに仕事して来いって。だから3日の予定だったけど、2日延長して全部で5日!」

「本当に!?うっわっ!すげっ!!」

「素直なやつ(笑)、10日後に出発だから、ちゃんとトレーニングしとけよ。」

「わかった。、、、ミノ、ありがとぅ。」

「素直すぎて気味悪い(笑)、言っとくけど、半分は仕事なんだし。お前にも手伝ってもらうからなw」

「いくらでも。何なりとお申し付け下さい。(笑)」


ミンホの「仕事」は、王国に咲く植物の種を
人間界に蒔く事。

何故そんな事がわざわざ必要なのかというと、
その植物を通じて、各地のデータを収集するため。

そして、もうひとつは、
王国の者が人間界に出て、
思わぬトラブルに見舞われた時、
その植物からSOSを発信させるため。

植物と会話の出来る種族ならではの、
大切な「仕事」なのだ。


それから僕は出発までの10日間、
ミノに言われた通りにトレーニングをして体を鍛え、
僕の大切な役割である、雪のコントロールも、
雪解けまでを整えて終えた。

当日の朝早く、支度を終えたミンホが
僕を迎えに来てくれた。


「チャンミン。支度出来てるか?、、、とうとう出発だな。」

「ん。ものすごくドキドキして、興奮してあまり眠れなかった(笑)」

「(笑)、もう一度言っておくけど、これ、単なる外出とは違う。城の外に出れば、お前は確実に、今よりもっと危険な状態になる。そこだけは気を抜かないで。」

「わかってる。」

「僕も精一杯お前を護衛するつもりだけど、でも、」

「大丈夫だって、ミノ。僕は王国一の剣の使い手だし、、、それなりの覚悟はしてるから。いつも。」

「そっか…そぅだな(笑)、じゃぁ、出発しよう。、、、あ、ちなみに、王国一番強いのは僕だけどw」

「あぁ、うるさい(笑)、さ、行こうw」


それから僕たちは、
まだ雪の残っている城の外へ出て山を下り、
王国の門のところまで歩いた。


少し緊張しているのか、
僕だけでなく、ミンホも無言だった。

門の前まで来た時、
僕らは互いに視線を合わせて
言葉の代わりにコクンと、頷いた。

「いつもここを護ってくれてありがとう。、、、門を、開けてください。」

左右に立つ門番の兵士達にそう声を掛けると、

「王様、、、どうかご無事で、、、いえ、必ず無事にお戻りください。必ず。」
「、、、私達はあなたがお戻りになられるまで、ずっとここで待っています。」

と、心配そうな顔で告げられ、
僕は、大丈夫だよ、という意味を込めて
2人の肩をぽんぽん、と叩いた。

そして、ようやく、
城を護る巨大な門が開かれた。


「行こう。」

「うん。」


谷を目指して、僕らは一歩を踏み出す。

僕は、初めての「外」の空気を、
肺がきゅっと痛くなるほど
思い切り吸い込み、
そんな僕の姿を、ミノはただ微笑んで見ていた。







つづく







あんにょん(*^-^*)


今日はリリイベ初日&成人式ですね。

二十歳!!
若い!!


成人になられたみなさま、おめでとうございます(*^-^*)
立派な大人になってください。



ところで、
今回のお話し、ついてきてくれてますでしょうか、、、

大丈夫ですかね、、、←不安…( ̄ー ̄;


これ、完結するまで一気に連載していこうかと思ってまして、
昨日の「ブランチ」のイチャこらとか、
本当は記事にしたかったんですけど、
とりあえずスルーしてます。


つまんなかったら、
ホント、ごめんなさい…←めっちゃ不安…(・_・;)

書いてる本人は割と楽しみながら書いてるんだけど、
それはラストまでのあらすじを、
自分だけは知ってるから、ってのもあると思うの。

でも、これ、
最後まで書きたいから書くね←
ユノサイ宣言ww

どうかお付き合いくださいませ♥



Lily




※gif画はちゃるさんの作品です。こちらからの持ち出しはご遠慮ください。
ちゃるさん、いつもありがとぅございます♪




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