日本語教師としての初授業。
担当することになったのは、ネパール人の生徒3名。
どれくらい日本語を話せるのか、まったくの未知であった。
「きっと、ゆっくり話した方がいいな。よし、最大限、滑舌良くいこう!!」
そして迎えた、初対面。
「こ、ん、に、ち、は!わ、た、し、の、名前は、ゆ、り、じです。○○くんは、何、年くらい、日本に、いるのですか?趣味は、何、ですか?」
アンパンマンかよ。
アンパンマンがあいうえおを教えてくれる、あの音声ひらがな表のおもちゃと自分が重なる。
「4年半くらいですね。趣味は、筋トレで、食事では、炭水化物と脂質とタンパク質とバランスを取るようにしています。」
………。
めっちゃ、しゃべれるやん。
もはや私の方が、カタコトだったぞ。
「お・し・え・て・く・れ・て、あ・り・が・と・う。」
また、アンパンマンひらがな音声表の話し方になってしまった!
恥ずかしさのあまり、アンパンマン化を解いて、バイキンマンに変身し、「バイバイキーン!」とその場を立ち去りたくて仕方なかったのであった。
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