+息子がシンパシーを感じたおばさん+ | ユリノキ-家族はじめます!-

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家族の笑えるエピソードを奇天烈な文章で綴る、おバカイラストエッセイ!
みんな笑って幸せになりますように!

息子のプールが終わると、きまって、施設にある大浴場へと直行する。

一緒に一週間を振り返りながら、ゆったり露天風呂につかるのは、至福である。

 

ある日、いつも通り息子と露天で温まっていると、湯には浸からず、辺りを一直線上に足を運びながら、行ったり来たりしているおばさん出現した。

に手をあて、モデルのようにとにかく一直線に、太極拳とも思われるようなスロースピードで、ゆっくり歩いているのだ。

 

私は、きっと彼女なりの健康法なのだ、とあっさり受け入れたのだが、息子は、「どうして、このおばさんはお風呂に入らないで、奇妙な歩行をしているのだろう?」と言わんばかりに、異様な目つきで眺めている。

もう、目線はおばさんに釘付けだ。

 

しばらくすると、おばさんは、満足したのか、室内の風呂へ戻っていった。

 

息子も「熱いから、あがりたい。」と言う。

 

いざ、もどろうという時、息子が腰に手を当てだした。

亀のように、ゆっくりと足を前に出している。

 

どうやら、先ほどのおばさんの真似をしているようだ。

「わはははは。」

私が豪快に笑うと、我に返ったように、息子は顔を赤らめ、「見ないで-!!!!笑わないで!!!」と怒る。

 

「今日は、息子が、初めて中年のおばさんにシンパシーを感じた記念日だな~。」と、怒る息子をよそに、建物の隙間から見えたを眺めてしみじみする私であった。

 

 

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どくしゃになってね…

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