ある朝、特技のおならをすると、ガスと同時に水っぽいおりもののようなものが飛び出した。

ブホ!!ニュルン。
!?
破水か!?
いや、しかし破水にしては量が少ない気がする。
トイレに駆け込み、パンツを確かめると、手のひらほどの大きさの水が広がった後が見える。

うーーーーん。
よく、パチンと音がしたと同時に、バケツをひっくり返したかのように水が流れるというが、チョロチョロと少量ずつ流れ出るという話もある。
ちなみに私が産まれる時は、破水からだったらしい

高位破水(子宮の上部からの破水)は、分かりにくいそうなので、そのまましばらくチョロチョロと水が出続くる感じはないか、様子を見ることにした。

◇
家事やら買い物やら、普通通り過ごし、時刻は15:00をまわっていた。

「あれから水が出続けている感じはないなぁ…。大丈夫か…。うーーーん。」
もう6時間ほど経ってしまったが、気になったので、お産コールをしてみることにした。

「あの、38週の妊婦ですが…。」
初めてのお産コールに緊張が走る。
「今朝9時頃、腹圧(おなら)を加えたら、水がチョロっと出る感覚がありまして…水っぽいおりものと破水との違いが分からないもので、電話してみたんですが…。」
「その後出続けている感じはありましたか?」
「いや、ないですね…。」
「じゃあ違うんじゃないですか?」

「え、あぁ…そうですか…。」
「それにこんなに時間経ってから電話もらっても…。今度何かあったら、その時電話下さい。」
「・・・・・・・はい。」
軽いおしかりを受け、電話は切られた。

涙。
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