最近、あるPS3(プレーステーション3)のRPGゲームを全クリした我々。

「おめでとう!」
「おつかれさま!」
週末、このゲームをする時間が2人の楽しみだったが…

「ゆりちゃん…いつもなら、ここで新しいゲームを購入するところだけど、赤ちゃんも産まれることだし、もうゲームなんて遊んでいられないと思うんだ!」
「えらい!」

「だから、当分ゲームは買わないよ!」
「分かったよ―。」
ダーリンは、大好きなゲームを卒業することを宣言した。
―その翌週末
朝の家事を終え、あとは1日好きなことをして過ごすだけという中、ダーリンはコタツに入り、携帯をいじっていた。

時々時計に目をやり、ぼーっとしている。
「まだこんな時間か。」とでも言いたげである。
いつもなら、ここでゲームをして遊んでいるのだが、ゲーム卒業宣言をしたばかり。

久々に娯楽がなくなって、拍子抜けしている様子だった。

「ダーリン、暇そうですな。」
「え…そ、そんなことないよ。」
「…………。」

「私はもうすぐ出産だし、クリアに時間がかかるようなゲームはできそうにないけど、ダーリンは自分でやる好きなゲームでも買って遊んだら?」
「………そ、そう?」
「うん。」

「じゃあ…見るだけ、どんなものがあるか、物色してこようかな…。」
「行っておいでよ。」
バタン。
ダーリンは、ゲームを求めに出かけていった。
非常に軽やかな足取りで。
+ゲーム卒業宣言撤回!後篇+へつづく
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