妊娠30週を目の前にして、8カ月中盤の妊婦検診へ訪れた。

「血圧異常なし、体重は妊娠前と比較して8kg増か…。でも、2週間前より300gしか増えてない♪」
お腹が張りやすくなってからは、意識的に運動することを控え、ゴロゴロした生活を送っていたにも関わらず、あまり体重が増えていないことに喜びを感じた。

「ひゃっほ~♪」
(神の声:しかし、油断するでない!)
「○○ゆりさーーーん。」
名前を呼ばれると、いつも担当してもらっているクール女医とは違う診察室へ通された。

「はい、どうも~~。変わりない~?」
タメ口で、ゆるい口調の医者がいた。
飲み屋の姉ちゃんか!!

「あっ、前回お腹張ってたんで、薬飲んでいたんですけど、もうなくなっちゃって…。でも、少しずつ張りの回数は減ってきた気がします…。」
「後でおりもの検査あるから、その時内診で確認するね~~。」
「は、はい。」

「足のむくみないね~~。じゃあ赤ちゃん見るね~~。」

パッ
「推定体重1616gだね~。これが週数の適正体重のグラフなんだけど…。」

「この赤い線と線の間だと適正で、丁度間にあるから順調、順調~。」
その後、内診でも特に異常は見られずほっとしていたが、また尿検査で尿糖が確認された!

「また尿糖出ちゃいましたか…。」
「2回続けて出なかったら大丈夫よ~。」
昼食から4時間も経っているというのに、何故だー!
―検診終了
2週間前の検診時より、300gしか体重が増えていない♪と思っていたこの300g。
前回1300gだった息子が、今回1600gだったのだから、丁度息子の成長分の重さと言えよう。

この300gが何だか愛おしくなった29週と6日の検診であった。
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