三十路になったばかりのダーリン。

もちろん髪の毛はふさふさである。
しかし、今後の毛髪のことが気になるようで、シャンプーはノンシリコンタイプで、地肌に優しいものを使っている。

「軽く二度洗いするとさらに良いのよ!」
髪の長い私より、丁寧にシャンプーしている。

「先入ってるよ~。」
「へい。」
ダーリンは、風呂に浸かっていると、時々風呂場の床をじ~っと眺めているので気になり…

その視線の先を追うと、そこには髪の毛が…!

「…ダーリンやい、抜けた髪の毛なんか見てどうしたんだい?」

「いやぁ…髪の毛抜けたなぁっと思ってね…。」

「髪の毛なんて、1日40本くらい抜けるっていうし、大丈夫よー。」
「…うむ。」

「私は、あなたが例えつるっパゲになったって、気にしないわよん♡うふん♡」
「ヤダ…。」
「え…。」

「絶対ハゲたくない。」
湯船に浸かりながら、ハゲることを全身で拒否する、珍しく強気なダーリンであった。
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