5カ月に入ったので、安産祈願をしに人形町にある「水天宮」へ行くこととなった。

メンバーはお馴染みのこの人たちである。
(父きみじ・母・私・ダーリン)
水天宮は、今改装中とかで、別の場所にその間の神社が建てられている。
(水天宮のHPは、こちらhttp://www.suitengu.or.jp/
)
ロイヤルパークホテルから、水天宮行きのシャトルバス「子宝丸」が出ているという事で利用した。

この「子宝丸」に、やけに反応していたのが、父きみじとダーリンである。

「すっげー名前だな。子宝丸、船かよ。」

「熱海の秘宝館をイメージしちゃうよ。」

「2人とも、考えすぎだって…。」
子宝丸は、2人のバカな妄想を乗せ、スマートに水天宮まで運んでくれた。
降りて、びっくり!

参拝するのに長蛇の列ができている。

しかし、思いの外早く順番が回って来て、私だけ祈祷する手続きをした。

「祈祷料5000円(お札と御酒付)です。」
「はい…。(5000円!?高!!!)」
神殿に入り、ズラリと並んだ妊婦さんたちを前にして、巫女さんと宮司さんにより、儀式は進められた。

「よく考えたら、皆5カ月なんだよね~。ママ友作り放題じゃん。」
宮司さんにより、私の名前も無事読み上げられ、ほっとして神殿を出ると、ダーリンたちが待っていた。

「ねぇ!お守り、もらった?」

「いや、もらってないよ。お札と御酒だけ。500円くらいで、その辺に売っているんじゃないの?」

「それが売ってないんだよ。さっき祈祷料払ったところで、腹帯に縫い付ける布とお守りのセットがあるらしいから、それ買っておいで!それしかないんだって!」
「え…いくら?」
「3000円。」

「3000円!?」
祈祷代で5000円払い、今度は3000円…合わせて8000円!?

私はあまりのショックでその場に立ちすくんだまま、動けないでいた。

「こいつケチだから魂抜けてるよ~。ママ、お守り代出してやれ~。」
私が意識を取り戻した頃には、母が財布から出した3000円を握りしめて、お守りを買っていた。

絶対、安産すっぽんしてやる!
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