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―夕刻。
ケチャダンスショーを観に、ウルワツ寺院へやってきた。
野外劇場に上演の1時間前と、優秀すぎる時間に入り、席に着く。
しかし、観客の半数近くはすでに入っており、賑やかだ。
上演の5分前となる頃には、コロセウム型の観客席は溢れるほどになっていた。
ジャカルタから来ていると思われる地元インドネシアの人々、ヨーロッパ、日本、インド…様々な人種の人たちが、皆で円になり、1つのショーに注目している。
こんなにたくさんの国の人と、一度に集まれるのも海外旅行ならではで、楽しい。
まるで、人種の「ナシチャンプル」だ。
ショーの開始時刻になると、石柱の間から、上半身裸の男たちが、両腕を揚げ、声をあげながら、「人種のナシチャンプル」の中央に集まって来た。
ケチャケチャという言葉をそれぞれが発しながら、不思議と心地良い音の響きを作っている。
しばらくすると、お姫様と王子様役の2人が登場し、
大魔王やら鳥やら、猿が出てきた。
実直なガイド、スハルタさん曰く、
「お姫様と王子様は、可愛い人しかできない。踊りの専門学校、行ってル。」
「ケチャケチャ言っていル人は、学校行かなくてもデキル。でも、練習必要。」
だそうだ!
今日もポイントを押さえたスハルタさんのガイドはシンプルだ!
◇
ショーが終わり、役者たちとの無料の撮影会が始まった。
煌びやかでインパクトのあるお姫様や王子様たちとの撮影会が、人気を集めていたが、
私は「ケチャケチャ」と唱えている、縁の下の力持ちである方々と写真を撮りたかった!!
で、撮った!!
1時間もケチャケチャと唄い続けるのは、並大抵の労力ではない。
彼らの努力を讃えたい。
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