前回までのお話は、こちら
4匹の雛を玄関先で確認し、これはただごとではないと、翌朝管理人さんに電話をかける。
「すいません…うちの前に鳥が居座っていまして、フンの被害もあるので、清掃を含め、何とかしてもらえませんか。」
「分かりました。今日見に行ってみます。」
◇
仕事の帰り道、私の鼓動は高鳴っていた。
「雛たちはどうなっただろうか。」
マンションに着き、おそるおそる玄関に目をやると、雛の姿はなくなっていた。
フンも大雑把に掃除してある。
しかし、私たちのドアに付着したフンは掃除してくれていなかった…。
あれから1週間、「ちゅんちゅん、ピーピー」という鳴き声は聞いていない。
雛たちは、どこへ行ったのだろう。
私が管理人さんに「どうにかしてくれ」と、頼んだことを許してくれるだろうか。
今はただ、彼らが元気に飛び回っていますようにと、願うばかりである。
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