ある雨の夜、玄関先に1羽の鳥が居た。

何かを訴えかけるかのように、
「チュンチュン、ピーピー」と鳴いている。
雨なのに珍しいなとだけ思い、床についた。

―翌朝
「チュンチュン、ピーピー」という聞き覚えのある声と共に目が覚める。
ダーリンと一緒に仕事へ向かおうと扉開けると、雛鳥がマンションの廊下の隅にちょこんと座り、我々に怯えている。

「こんなところに雛がいるよ!」
「どうしたんだろう…巣から落ちたのかなぁ。」

「昨日、親鳥らしき鳥が鳴いていたんだよ。あれは、雛を助けて欲しい!って叫びだったのかも。」
哀れな雛を気の毒に思ったが、どうすることもできず、その場から離れた。
◇
―雛を気にしながら帰宅
…と、我らの玄関先に、
大量の鳥のフンが落ちているのではないか!
私の雛鳥に対する愛情が激変し、
憎しみへと変わった瞬間だった。

「あの野郎……」
玄関先は鳥のフンにまみれた。
果たして、この事件は解決するのだろうか!?
―つづく
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