前回までのお話は、こちら
雛への愛情が、鳥のフンで汚れた我が家の玄関を見たのを期に、憎しみへと変わった私。

LINEを通じて、ダーリンに「おつかれさま」を言う前に、愚痴る。

私の文句タラタラな文章にも関わらず、ダーリンは冷静に雛のことを考えてあげていた。
なんだか自分が情けなくなった・・・。
でも、1分後には、やはり「自分のフンの後始末くらいしろ!」と、雛に文句をたれていた。

ピンポーン!
いつの間にやら、ダーリンが帰宅。
ドアを開けてやるが、なかなか入ってこようとしない…。
「………。」
「ダーリン?」
「雛が増えてる…。」
「え!?」
「4羽いる…。」
「!!!!!」

「キュッと、身体を寄せ合っている。」
「いいから早く入って!!」
バタン!!

「もう、雛が可愛いだなんて、言ってられなくなってきたね…。」
「家賃払わず、勝手に住人になるなって感じだよね。」
「自分たち、角部屋の209号室…あいつら210号室、なんてね。」
「魔の210号室。」
「よし!マンションの管理人さんに言って、どうにかしてもらおう!」
「魔の210号室、引き払い作戦、ファイアー!!!」
「ファイアー―――!!!」
―つづく
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