1998年に発売されたHG1/100ガンダムサンドロックカスタム(税込2200円)。
既にバージョンアップしたMG版が発売されていますが、このキットにはMGにはない味があります。
2か月ちょっとかけて、大人の本気で作ってみました
レビューしつつ、これから作る人(いるのか?)の参考になりそうなことを御紹介。
まずは完成品
合わせ目消しをして塗装しただけですが、すごくいいです
キチッと仕上げると無改造でもこの出来映え。
カラーは、いずれもクレオス水性…
本体(白)=ガンダムホワイト
本体(青)=コバルトブルー+すみれ色=3:2
装甲(灰色)=エアクラフトグレー+ホワイト+すみれ色=3:2:1
トサカ(赤)=レッド
ダークグレーのクリアパーツで成型されており、ヌラッとした独特の味わい
おなじみサンドロック斬鉄剣のポーズ。
本来予定していない角度に武器を持たせる必要があり、ひと工夫いります。
それにしてもヒートショーテルが巨大で、すごいボリューム感。
キットのモールドをタガネで彫り直してシャープにしていますが、追加はしていません。
キットのポテンシャルを生かす方向で「愚直にきれいに」を目指して作りました。
最近のガンプラに慣れていると「あ、そう」と思うかもしれませんが、旧キットをここまで仕上げるのは大変でした。
完全な自己満足の世界。
腿やスネ、アンクルアーマーは、縦割りのパーツ分割。
何度もやり直して合わせ目を出来るだけ消しました。
個人的には、過去最高にうまくいったスネ
オプションアーマー
追加装甲と対ビームマントが付属。
マントの素材は、新型コロナで有名になった不織布です
このマント、正しく取り付けると写真のように自然なシワができるようになっています。
やや複雑なので、説明書をよ~く見てマントを取り付ける必要があります。(取り付け方を誤ると、ノッペリしてダサいです。)
カトル君のフィギュア
本キットの特徴の1つが、大きなパイロットフィギュアの付属。
これを目的に旧キットを買う人もいるんじゃないですかね。
最近のガンプラが忘れた旺盛なサービス精神。
後ハメ加工
後ハメ加工で塗装が楽になる部分がたくさんあります。
典型例が、胸腹部。
…3段階マトリョーシカ合わせ目消し。
塗装する色も全部違います
まともにやっていられないので、後ハメ加工します。
軸受け(黄色矢印部分)を「ハ」の字にカットし、ピン(青色矢印部分)をカットすれば、各パーツを合わせ目消しして、塗装してから合体できます。
こんな感じで最後にドッキング
肩の合わせ目
肩装甲の上面に、実に嫌な合わせ目があります。
どうして全部片側のパーツにしてくれないのよ(笑)。
合わせ目消しや塗り分けがやや面倒です。
軽くヤスリがけして平らにしてから、付属のシールを貼りました。
付属のシールが意外と厚みがあって、多少の傷はごまかせるので、面倒な人にはオススメです。
頭部
前後のパーツ分割ですが、合わせ目がモールドとも理解できる形状だったので、そのままにしました。
頭頂部のトサカ部分の後ハメ加工が容易なので、合わせ目消しをする場合も難易度は高くありません。
なお、額のカメラのシールは付属しないので、市販のシールをカットして貼っています。
総評
実に作りがいがあります
90年代終わり頃のHG1/100シリーズのガンプラって、名作が多いですね。
最近のガンプラは、素組みで作っても十分にかっこいいので、そこから何か月もかけて完成度を多少引き上げても、時間対効果を感じにくいっていうか…。
手を入れれば入れるほどにグイグイ完成度が向上する旧キットの感動。
これぞプラモの醍醐味、ですよね。
エンドレスワルツ系ガンダムの旧キットは、これで2体目。
いずれも満足度高いです