英国での旅行はすべて公共交通機関で行いました。
車の運転に自信がなかったこともありますが、それ以上に、電車やバスでの旅に大きな魅力があったからです。
1 より景色が楽しめる。
自動車よりも電車やバスの方が窓が大きく、パノラマビューを楽しめます。
特に英国では、田舎のバス路線も二階建てのことが多く、ガラガラで二階の最前列に座れることもよくあります。
言うまでもなく、運転に集中する必要もありません。
2 地元の人のことがよく分かる。
買い物袋下げたおばちゃんとか、高校生とか、サラリーマンとか、色んな人が乗っていて、電車やバスの中で何してるのかなとか見てるだけでも楽しいですし、その地元の雰囲気もよく分かります。
親切なおばあちゃんが、目当ての観光地に行くにはどのバス停で降りてどちらに歩いたらいいのか教えてくれたり、隣に座った子供が話しかけてきたりといった旅の思い出ができることもあります。
3 海外の電車やバスについて知ることができる。
鉄道やバスのマニアではなくても、海外の公共交通機関がどうなっているのか体験するのは純粋に楽しいです。
予約形態や乗り降りのシステムなども含めて、新しいことばかりです。
もちろん、デメリットもあります。
特に英国の公共交通機関は、時間にルーズな上、行き先を勝手に変更したり、急に運休したり、とにかくいい加減です。
こうしたトラブルを通じて現地の人とあれこれ話したのも今となってはいい思い出ですけれども。
英国南西部デボン(Devon)地方の漁村、クロブリー(Clovelly)を旅したことは既に書きました(↓)。
このときも電車とバスで行きました。
ロンドンから片道約6時間くらいかかりました。
スタートは、ロンドンのパディントン(Paddington)駅。
グレートウェスタン鉄道(Great Western Railway)のこいつに乗りました。
12時頃にパディントンを出て、14時頃にエクセターセントデーヴィズ(Exeter St Davids)に着きました。
そこから、2両編成の路線に乗り換えて、1時間ちょっとでバーンスタプル(Barnstaple)に到着します。
バーンスタプル駅。
バスが来るまで1時間くらいあったので、左のレンガ小屋の中にあるカフェで一服しました。
止まっているのが、乗ってきた2両編成の電車です。
黄色い正面に濃紺のボディ、ショッキングピンクのドア…と、一体どんなセンスしてるんだと思いますが、グレートウェスタン鉄道に何度も乗っているうちに見慣れてくるから不思議なものです。
2両編成でかさばらず、どこか愛らしかったので、このとき乗った電車のミニチュアをロンドンに帰ってから探してみたところ、バックマン(Bachmann)社のNゲージのモデルを見つけることができました。
バックマン社は、英国の鉄道模型会社グラハムファリッシュ(Graham Farish)を買収したそうで、パッケージには「Graham Farish by Bachmann」と書かれていました。
よく分かりませんが、旧グラハムファリッシュが作ったモデルをバックマンが販売しているということなんですかね。
2両セットで販売されていました。
私は鉄道に詳しくありませんが、説明書によれば、クラス150のディーゼル複合ユニット(Class 150 diesel multiple unit)というようです。
正面に「150128」と書かれています。
私が実際に乗った電車には「150129」と書かれていたので、ほぼ同型と見ていいでしょう。
側面のプリントなど、サイズの割にかなりディテールが凝っています。
モーターが入っていますが、線路を持っていないので走らせたことはありません…。
さて、話を戻しますと、バーンスタプルがクロブリーの最寄り駅ですが、ここから更にバスでクロブリーに移動します。
319番のバスで1時間ちょっと乗ると、クロブリーのビジターセンターに着きます。
乗り換え時間なども合わせると、ロンドンから6時間くらいです。
天気が良ければ途中の景色も素晴らしいので、鉄道やバスの旅がお好きな方にはおすすめです。