【強いぞブラックイーグルス!! ~桃色行脚'17~】 | 監督のささやき戦術

 ファン的には逆に不安に慄くほどの圧倒的な勝率で首位を快走中のご贔屓イーグルスの応援に、今季初めて本拠地Koboパーク宮城まで足を運んだ先日の日曜日の話の続きをさせて頂く。

 

 

 この日のカードはVSファイターズ3回戦。スタメンはこちら。

 

 開幕後初の日曜日のホームゲームは、イベント試合であった。

 球団史上初めて採用した「黒」基調のユニフォームを着用して戦う、「ブラックイーグルスデー」である。

 

 いつもはクリムゾンレッドに染まるKoboパーク宮城も、この日はいたるところが黒まみれに

 例えば、球場敷地入口のゲート横に設置されたこのスタメンボード

 「なんか遺影っぽいな…」などと不吉なことを考えたのは内緒である…。

 

 マスコットの鳥たちも、この日はブラックバードに。

 こんな時こそのMr.カラスコだと思うのだが、ひっそりと存在が抹消されてしまった模様。

 

 チアの「ゴールデンエンジェルス」も、この日は「ブラックエンジェルズ」と名乗って黒基調のコスチュームで登場。

 昭和のバイオレンスアクション漫画のようないかつい名前である…。

 

 最も黒く染まったのはスタンドであった。

 この日はビジター外野を除く来場者全員にブラックユニフォームとフラッグが配布されたため、真っ黒に染まるKoboパーク宮城という史上初の光景が広がったのである。

 

 この手のユニ配布イベントではいつもそうなのだが、今回もご多分に漏れず…

 海苔弁に間違って混入した桜でんぶ状態となったのだった。

 

 

 そんな黒づくめの中、先発のマウンドに立ったのは…

 これが今季二度目の先発となった、新戦力の岸投手

 ご本人の出身地でもある本拠地仙台のお披露目のマウンドが黒ユニとなったわけだが、「くろきし」と言うだけで何やら厨二心をくすぐられるではないか…。

 

 対するファイターズの先発はメンドーサ投手

 割とやられている印象が強い投手である。

 

 

 この日の岸投手は5回を投げて被本塁打2の3失点と、故郷へ錦を飾る事は出来なかったのだが、今の好調犬鷲打線はその程度のビハインドをものともしなかったのであった。

 岸投手以降の新・勝利の方程式がファイターズ打線をゼロに抑え、嶋選手のセーフティスクイズとアマダー選手のタイムリーでじわじわと追い上げて、1点ビハインドで迎えた9回裏2アウトから…

 ウィーラー選手のこの試合3本目となるヒットが同点タイムリーとなり、土壇場で追いついたイーグルス。

 この日の仙台は汗ばむほどの初夏の陽気であったが、この瞬間は全身に鳥肌が立った。

 

 

 「WBC2017」で何かを掴んだのか、今季安定感抜群の松井裕樹投手が10回表を12球でサクッと抑えると、その裏…

 勝負を決めたのは、今季ここまで限定的な起用法ながらも、高い集中力を見せて代打起用に応えた聖澤選手であった。

 

 ペゲーロ選手に捕獲され、ウィーラー選手にダイビング水掛けを喰らうヒーロー聖澤選手の図。

 イーグルスファン歴も13年目に突入したが、サヨナラ勝利に立ち会ったのはこれが二度目の事であった(ビジターでのサヨナラ負けは数え切れないほど見ている…)。

 

 先発投手が崩れてもリリーフ陣が踏みとどまり、3点のビハインドを終盤で追いついてひっくり返してしまう戦いっぷりは、あの2013年を彷彿とさせる「強いチーム」の戦い方ではないか!!、とまだ4月ながら大いに興奮したこの試合。

 やはり地元ファンの期待値もストップ高なのか…

 Koboパーク宮城史上最多観客動員で、劇的勝利に花を添えたのだった。

 

 昨年は本拠地観戦で秋まで勝てなかったのだが、非常に幸先の良いスタートが切れたKoboパーク宮城観戦初戦。冒頭でも触れた通り、経験のないことゆえ逆に不安に慄く部分も無きにしも非ずなのだが、いつになく絶好調なスタートを切ったご贔屓イーグルスを、今後もせっせと追っかけて回りたいと思う。

 

 

 屋外球場のデイゲーム観戦が気持ちの良い季節になってきたが、屋内型の当スタジアムへの皆様のご来場も引き続き心よりお待ちしております。