【犬鷲始め、そしてゴリのヒラメ ~桃色行脚'16~】 | 監督のささやき戦術
 野球の季節の到来に必要以上にアドレナリンを分泌し、3日連続となる出勤前の時限観戦に赴いた昨日の話をさせて頂く。


 水曜埼玉、木曜は横浜、そして昨日はまた埼玉へ。
マイシート
 やって来たのはJR北浦和駅から徒歩約15分の、市営浦和球場

 ここで開催されていたのは、イースタン春季教育リーグ利府イーグルスVS横須賀ベイスターズ戦であった。
 縁もゆかりもない埼玉・浦和の地であるが、イーグルスのホームゲームである。

 
 例年、一軍はなかなか東進してこないので、二軍戦が観戦初戦となるご贔屓イーグルス
 今年もその例にもれず、この試合が記念すべき2016シーズンの「犬鷲始め」となったのだった。


 スタンドに足を踏み入れるなり、眼前に飛び込んできた光景
談笑
 ストレッチ中の後藤選手と談笑するのは、今季より犬鷲軍団の一員となった今江選手

 キャンプイン直前に左脚ヒラメ筋を傷めた影響で、キャンプ、オープン戦と一軍を離れていたために実現した、思わぬ場所でのエンカウント
 もちろん初めてお目にかかる「クリムゾンレッドゴリ」にテンションが上がったところで、場内の決して多くはない観客からどよめきが起こる事態が…。
スタメン
 発表されたスターティングラインナップに、「5番DH今江」の名前が…。

 思わぬ形でイーグルス今江選手のプレイを見られることになったのを喜ぶと同時に、全治4~6週間と報じられていたが、もう大丈夫なのだろうか?、復帰を焦ってまた再発したりしないだろうか?、という心配もしつつ、「ゴリのヒラメ」を注目しながらの観戦となった。


 スタンドがガラガラなのをいいことに、落ち着きなくあちこちうろつきながら、球場内外を見物して回る。

 
 ダグアウトの中に、新監督を発見。
平石監督
 セリーグのオール40代監督ばかりが取り沙汰されているが、NPB最年少監督は実はこの人。
 今季から二軍監督に就任した平石監督は、松坂世代の今年36歳である。生え抜き幹部候補として、二軍でしっかり監督経験を積んで欲しい。


 イーグルスのダグアウトを覗いていると、目立つ大男を発見。
ミコライオ投手
 205センチの長身が目立たないはずはない、イーグルス2年目のミコライオ投手
 昨季はヘルニアで丸1年ほぼ何もしておらず、実は初めて見た。今年は頼む。


 今年は今のところルーキーたちが軒並み一軍に帯同しているため、目新しい顔が乏しかったイーグルスの中に発見したニューフェイス
宋投手
 台湾から育成契約やって来た、ソン・チャーホウ投手あだ名は「チャーハン」って、小学生か…?


 横須賀ベイスターズの三塁コーチャーズボックスに、昨年までイーグルスのコーチングスタッフだった方を発見。
永池コーチ
 19年ぶりの古巣復帰となった、永池恭男コーチ
 たった3年しか名乗っていないのに、いまだに「們多」のイメージが強烈に残っている。


 ユニフォームが変わったと言えば、この選手もそう。
白根選手
 ホークスの育成選手からベイスターズの支配下選手へとサクセス移籍を果たし、この試合では6番サードでスタメン出場していた白根選手

 そういえば、初めて実物を生で見たベイスターズの新ビジターユニフォーム。太陽の下で見ると、ブルーというより水色という印象であった。


 と、新顔や変化顔ばかりを追っている場合ではない。
 肝心なのは「ヒラメ」の安否である。話をそのあたりに進める。


 利府イーグルスの先発は、2年目の入野投手
入野投手
 ルーキーイヤーの昨季は開幕一軍を果たしたが、今季は果たしてどうか?

 対する横須賀ベイスターズの先発は、2014年の開幕投手を務めた三嶋投手
三嶋投手
 その開幕投手以降、ここ2年で6勝のみ。今季は勝負の1年になるであろう。

 この両先発、特に入野投手の状態がよろしくなく、球数が多くて遅々として進まなかった試合に、出勤前の時限観戦の身では、見る事ができた今江選手の打席は2回がギリギリであった。


 その今江選手、「クリムゾンレッドゴリ」として迎えた最初の打席内野ゴロ。一塁ベースまで駆けるその足は、スタンドから見ている限りは特に問題はなさそうであった。

 そして時限観戦のギリギリに回ってきた第2打席
打席
ヒット
 打球は見事三遊間を破り、「鷲の今江選手」としての初ヒットはレフト前のシングルとなった。
 どうやら「ヒラメ」は完全に癒えたようで、何よりである。今江選手も素人に心配されたくなかろうが…。

 ちなみにファーストを守るのは、山本功児元マリーンズ監督の息子で、今季育成でベイスターズに入団した山本武白志選手であった。


 その今江選手の記念すべきイーグルス初ヒットを見届けた4回裏終了時点で、市営浦和球場を後にしたのだった。
 ちなみにその時点でのスコアはDB 5-0 Eで、最終的には6-2でイーグルスが敗れた模様。


 この6日間ですでに観戦4試合となったが、市営浦和球場の殺風景なコンコースに貼ってあったこれが、今の気分を端的に表してくれている
ワクワク
 
 止まらぬワクワクを胸にした皆様の当スタジアムへのご来場を、引き続き心よりお待ちしております。