当スタジアムの最寄り駅神田駅とお隣秋葉原駅の間での架線柱の倒壊により、首都圏の大動脈山手線が全面ストップという大混乱に見舞われた日曜日。
そんな大混乱の中でも無事に開催された、「文系野球」のビッグイベントに参加してきた話をさせて頂く。
若者たちでごった返す原宿駅前を桃色装束フル装備で颯爽と通り抜け、やって来たのはこちら。
駅から徒歩10分弱のレンタルスペースを会場に開催された、『東京野球ブックフェア』である。
ちなみにここ、昨年3月に『世界の野球展』というイベントが開催されたのと同会場である。
その名の通り「野球と本」をメインテーマに据えた、販売あり、展示あり、トークショーありと盛りだくさんの「野球文化祭」と言うべきこのイベント。
勝手に「文系野球人」を自認している者として、非常に楽しみにしていたのであった。
前述の山手線トラブルの煽りを受け、現地到着は正午ちょっと前となってしまったが、会場には既に多くのお客さんが詰めかけていた。
こちらの写真は「東京野球ブックフェア」のTwitterより借用。
当スタジアムの常連様に発見され、お声掛け頂いていたところ。
この公式さんをはじめ、非常に多くの方々の写真に写りこんでいた桃色装束であった。
主に「野球古本販売」が行われていた1階の模様。
午前中はまだこの程度の人出であったが、午後になるにつれてどんどん混み合っていったのだった。
日頃当スタジアムがお世話になっており、また自分も末席に名を連ねさせて頂いている「純パの会」さんのブースは、入口のすぐそばに。
今回もご好意に甘え、荷物や買い込んだ品々を置かせて頂く拠点とさせて頂いた。
更に、厚かましくも勝手に当スタジアムの宣伝コーナーを開設させて頂く。
2周年記念の缶バッジを置いておいたら、意外と持っていって頂いたようである。
さっそく古本ブースを物色。
目移りし過ぎてやばい品揃え、欲求の赴くままに手に取っていたら際限がなさそうなので、購入は控えめを心掛ける。
そんな事を心掛けつつも、衝動的に購入してしまったのがこれ。
「古書4-6-3」さんが販売していた、懐かしの「イチロ・ニッサン」のタペストリー。
実は会場に着いた時からずっと気になっていた。
イチロー選手の背番号にあやかってか、5100円で売られていたこれ。
ものは試しと「ヤンキース時代の背番号にならないっすかね…?」と値切ってみたところ、即座にご快諾頂き、3100円で入手出来たのである。
「愛工大名電時代の背番号では…?」と更なる値切りに挑戦するほど、人間が厚かましくは出来ていない…。
1階で行われていた、『ART×BASEBALL』主宰者工藤菜央さんによる「スクリーン版画ブックカバー製作体験」にお邪魔する。
色は桜色であるが、客寄せのサクラとしては役に立たなかったと思われる…。
ちなみにこちらの工藤さんは大のイチロー選手ファン。
この日はマーリンズ入りが発表された直後に速攻で発注し、最近届いたばかりというフロリダユニを着用されていた。
新刊本を中心としたブースが数多く出展されていた2階。
覗き込んでいる列の先には、カネシゲタカシさんのブースが。
遅い時間まで列が途切れる事がなく、なかなかご挨拶に伺えないような大盛況であった。
この日はカープFCの通称「カオシマユニ」を着用されていた長谷川晶一さん。
10部限定で販売された絶版本『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』を無事に買い求める事に成功し、サインを頂戴する。
『LBL10』で当スタジアムにお越し頂いたこの方と、思わぬ再会を果たす。
自著の販売とサイン会を行っていた小田幸平さん。
『LBL10』の大じゃんけん大会の勝者の方、もう間もなく小田さんからプライズが届くそうなので、今しばらくお待ち願いたい。
トークイベントスペースとなっていた地下1階。
こちらも「東京野球ブックフェア」公式Twitterより拝借。
様々なテーマで開催されていた中、参加させて頂いたトークイベントはこちら。
「太平洋クラブ・クラウンライターライオンズ元球団代表・坂井保之氏に聞く、波瀾の6年間」
九州ライオンズ最末期の6年間に関する本を間もなく上梓される長谷川晶一さんと、当時の球団代表であった坂井保之さんによるトークショー。
齢80を数えるとは思えない矍鑠たる弁舌の坂井さんと、丹念な取材に裏打ちされた長谷川さんとの掛け合いは、今まで書物などで触れた事のない情報も多数で、非常に興味深い内容のオンパレードであった。
トークショー終了後、当スタジアムのライブラリから持参した坂井さんのご著書にサインを頂く。
校長先生に怒られているダメ野球部員みたいな光景である…。
甚だ簡単なレポートとなったが、こんな感じで3フロアで開催され、名だたる「文系野球人」の方々が大集結されたこの「東京野球ブックフェア」、「野球文化祭」と呼ぶに相応しい、期待以上の非常に楽しいイベントであった。
色々と購入するだろうと持参した大きめのバッグがパンパンになるくらい、持ち手がもげそうになるくらいの購入品や頂き物と、どうやっても飛び出てくるイチロータペを引っ提げて、相変わらず若者でごった返す原宿駅前を抜けて、神田へと帰還した。
それらの戦利品の数々は、改めてfacebookなどでご紹介させて頂きたいと思う。
昼前から18時近くまで会場にいたのだが、出展者にも来場者にもかなり多くの見知った顔があり、多くのお声掛け、ご挨拶を頂いたのであった。
1年前に同会場で開催された『世界の野球展』の際には、「なんだあいつ…?」的な冷淡な視線を集めるばかりだった事を思えば(今回も少なからず集めたと思うが)、この1年間での様々なネットワークの広がりや、当スタジアムのお客様の増加が実感でき、個人的に非常に嬉しい事であった。
当日お会いした皆様、ありがとうございました!!
今後もこういった「野球文化祭」的イベントが数多く開催される事を願うとともに、そういった輪の中にしっかりと食い込んでゆき、「文系野球人の文壇バー(?)」となってゆきたいと密かに思っている。
文系、体育会系問わず、全ての野球人の皆様の当スタジアムへのご来場を、引き続き心よりお待ちしております。