ひなつき“レモンパイパー“みつかのTime&Place

ひなつき“レモンパイパー“みつかのTime&Place

わたしひなつきみつか=レモンパイパーがよしなしごとをつづらせていただきます。放送大学生活とすっとこな私生活、本や音楽たくさん!どうぞよろしく!

こんにちは😊


きょうはこちらを聴いております。


 

 

大切な思い出の一枚になるはずです。




ここで、たいへんバタバタしております💦もうすぐヒロシマに行きます。


ことの発端は四月からの不調からの腰痛と胃痛。

おかげで、意味なく涙が出てドクターストップ。お仕事休んでます。


で、半月ほど普段ゲームなどしないのにアルファポリスのポイント欲しさもあって、「なめこ発掘キット」なるものを始め、ぼんやりなめこを眺めてました。 


そしたら、七月の初めになっていて、我に返り、気づくと放送大学の単位認定試験まであと二週間となっておりました( ̄▽ ̄;)


中間試験に当たる通信指導からほとんど勉強してませんでした。


慌てて、Xに今の状況をポストしました。こんなだったと思います💦


グリーフサポートと死生学/11/10

博物館概論/11/9

美学・芸術学研究/9/8


数字のまえは読んだ章、あとは放送授業終えた章。15章までありますから、とにかく壊滅的な状態です💦


とりあえず、印刷教材読もう。そうでないと始まらん。と慌てて読み進めました。


休んでいたのが幸いしました。


なんとか、必要なところの半分読めました。

そこでいったん、放送授業開始!


二科目はラジオいや、音声だけの授業です。身体が辛くて起きてられないんです。


パソコンで音を出し、寝ころんで印刷教材広げてメモしながら聴きました( ̄▽ ̄;)センセイごめんなさいm(._.)m


まず、なんとか卒業単位の「グリーフサポートと死生学」を終えることができました。ほっとしたのはつかの間。難関が待ち受けていました、


先ほどわたし、「起きてられない」と書きました。そうです。映像のある、「博物館概論」で苦戦というか、45分起きてられないし、集中できなくて大変でした。ところどころで止めて休憩しながら乗り切りました。


最後まで残ったのは修士科目の「美術・芸術学研究」この科目はとにかく印刷教材を読むのに手間取った。面白すぎるのだ。途中で止まってしまう(笑)これが大学院というものだとしたら、是非論文書きたい。いや、とにかく試験が先!なんとか終わらせる。この科目については、別に記事にします。


一日四章授業をやり、印刷教材読み、乗り切りました\(//∇//)\


あとは、自習型問題と通信指導の復習。過去問はやらないことにしてます。やったことありません。


単位認定試験は初日の7月14日に三科目まとめて終えました。


結果はともかく、手応えはあったので、二回目の卒業ができそうです。


よかった♥️


このあと、遠距離の彼(いるんですよ(笑))のことや、ヒロシマ行きのことでまだしばらくバタバタが続きそうです。


好きなことやって、神経を回復させたいです。強くなる必要は無いと知りました。



こんにちは😊


 放送大学の単位認定試験やってました。たいへんだったんですよもう(笑) 


 それについては、またの機会に書くとして今回は時代小説その弐として、笹目いく子先生の「独り剣客 山辺久弥 おやこ見習い帖」について書かせていただきます。


 


Amazonのレビューにもレモンパイパー名で書かせていただきました。




 笹目先生は、前にご紹介しましたね。本作が書籍デビュー作です。超大型新人誕生の瞬間を見ています。

 在米、東大博士号、ご主人はイタリア人研究者という、およそ時代小説とはご縁がないのでは?の環境の中で執筆を、お取り寄せで日本の本の読書を続けておられます。 



さて、お話です。

文政十二(1829)年江戸の大火のあと、三味線の師匠の岡安久弥は、焼け跡にぽつんと立っている子どもを助けます。火事の傷より酷いものをその子は受けていました。

その謎の子どもとさらに複雑な出自を抱える久弥の三味線を通じた交流と絆。久弥の門人の柳橋芸者真澄とのかなわぬ恋。
そして、久弥は生家のお家騒動に巻き込まれていきます。

まず、謎の迷い子「青馬」。純粋に三味線の道を子どもながらに求めていく。どうしてそうなったかは、本文に委ねるとして、天稟の才はどう育っていくのか?家の事情を抱える久弥が見守り導くことができるのか?

久弥は、三味線の達人であると同時に剣の達人です。出自から人を遠ざけていましたが、青馬を引き取ったことで変わっていきます。そして、生家のお家騒動から、家族についても考えることになったと私は感じた。

真澄は一途に久弥のことを想い、青馬に嫉妬すら感じていますが、とても可愛がり、青馬も懐いています。果たして真澄の想いは叶うのか?

Amazonのレビューにも書きましたが、ひとりが三人になる絆ができる過程が、素晴らしく美しく時に、壮絶に描かれています。

人情も剣も時代もしっかりと調べ想像することができる、稀有な才能への驚きもあったのは事実です。

私は寄席で俗曲という形で三味線、唄を聴いてきました。その高座を思い出しながら、久弥の三味線の唄の様子を想像しながら読みました。久弥のイメージに合う方が思いつかないので、こちら、13分と長いですが、初心者向けに檜山うめ吉さんという方の俗曲の高座です。日本髪もご自身で結われているそうです。




話戻って、この小説のテーマはあとあと考えてみると、親子、家族なのだなと思いました。


やはりAmazonでも少し触れたましたが、作者の世界観が、江戸時代観が強く出ているのを感じます。しっかりしたものを持っている作家だと思います。

実はこの本をいま、電子書籍で二回目を読んでいます。
何度でもこの世界に戻りたくなる小説。何時でも持っていたい。そこからの行動です。


皆さんも、時代小説はハードルが高いとお思いの方もいらっしゃると思いますが、この本は私が保証します。是非お手に取ってください。


ずいぶん久しぶりの更新になってしまった。


さて、ここで続けて上質の時代小説を続けて読了したので、連続して記事にしたい。


まずは、読んだ順番は前後するが、ここでもお馴染みの夢酔藤山先生の「梅の花の咲く処」について書いてみたい。






この小説は約20年前に夢酔先生初めての新聞連載小説として、先生の地元の西多摩新聞に掲載された。


その時には単行本化されず、ご縁があって、今年(2024年)単行本化されることになり、書き下ろしの前日譚「梅かほる闇路」が加えられた。



時は戦国初期、武蔵国杣保、今の東京都青梅市から西多摩、高麗郡までを勢力下に置いていた地方豪族「三田氏」その治世は小田原北条氏、関東管領上杉氏に挟まれ翻弄される。
当主三田弾正少弼綱秀と、その一族の攻防の物語だ。


何度もあちこちで書いているが、わたしの読んだ最初の時代小説である。まったく時代小説、戦国時代を知らない、大河ドラマも見ない私には、当時難しくなかなか読み進められなかった。


20年経ってみると、今はインターネットも発達し、毎日夢酔先生の作品が読める時代になり、この小説も時間はかかったが、すんなり心に入ってきた。 



話は戻る。この小説は戦国時代の地方豪族の悲哀を描くと共に、家族、親子、兄弟を描いている。


一貫しているその姿勢は現在にも通じるものがあるだろう。



三田弾正が、家を継いだ時の葛藤、兄の死、弾正の息子たち、娘、家臣とその妻たち。それぞれに、真っ直ぐと生き抜こうとして、それが叶った者、叶わなかった者、生き残った者の運命。それぞれの人物が愛おしく、本編の「梅の花の咲く処」のすべてがなくなってしまったのに、読後感がなぜかすっきりと、物語にいた登場人物たちの残り香を感じ、清々しいくらいであった。


もちろん、戦い、駆け引き、裏切り、死はある。読んでいて辛くもあった。



物語は三田弾正の妻、妙の死と葬儀から始まるが、そのふたりの繋がりがいかに強かったかが、前日譚「梅かほる闇路」で語られており、読み終わって、最初に戻ると、妻を亡くした三田弾正の力が抜けてしまった様子が、ほんとに片割れを亡くしてしまったんだと、胸につまされた。



また、弾正の次男喜藏が弾正の若い頃に似すぎていて、悩みの種であり、結果喜藏は三田氏が滅んだあと、野垂れ死にのように亡くなっていく無情。弾正のように導いてくれる人物が存在しなかった悲しさを、父子の難しさと共に感じた。



弾正の娘、笛姫の愛と恨みと、死が心に刺さる。戦国の世とは言え、女たちの運命も過酷だ。


笛姫については、作家吉田知絵美先生による歌が作られている。美しい。




読みどころ満載でこれ以上書くと、どうなってしまうか自分でも分からないので、この本は受注出版であるが、多めに西多摩新聞社が刷ってくれているので、まだ入手可能である。とにかく手にして欲しい。


西多摩新聞社のサイトは夢酔先生の本の宣伝でいっぱいだ♥



https://www.nishitama-shinbun.co.jp/


夢酔先生は、現在「西多摩新聞」「房州日日新聞」「南信州新聞」で連載を持っているので、その書籍化も楽しみにしているところであるのだ。



夢酔先生、いい本をありがとう😊