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野球って本当に素晴らしい

生きていくことは野球に似ている。
独立リーグ、NPB、二軍が好き。福岡ソフトバンクホークス、福岡レッドワーブラーズを応援しています。

レッドワーブラーズシリーズ、「最後の一か月」の更新がまだできていません。
もしも時々覗いてくださっている方いらしたらごめんなさい。

そんなぐずぐずをしている間にワーブラーズの公式サイトが消滅しました。
ドメイン名はまだ生きているのかもしれませんが、サーバーは完全に切られています。
運営されている方がサーバーが切れたことにお気づきにならないはずはないから、多分終了なのだろうと思います。

「最後の1か月」を書き終わったとき、わたくしもRWの件はひとまず封印しようと思っています。
それがわたくしの今のRWに対する思いです。

長いこと待ちましたが、おそらくもう戻ってくる可能性はほとんどないのでしょう。唯一の看板だった公式サイトさえなくなってしまったのですから。

いつまでに、という目途や見込みを示してくださるわけではないのに、ただ待てというのはファンにはただ残酷なだけです。
はっきりと戻ってこないということであれば諦めもつきます。

少し先になりますが。
最後に傍から見たRWまたは独立リーグの問題点についての考察についても少し書いていけたらと思います。
これほどまでに日本で独立リーグを経営していくのは難しいにも関わらず、新しいリーグの創設希望は後を絶ちません。

ただ、先に創設したILで失敗した点が、後発の独立リーグに生かされていないことは問題があると思います。

日本での独立リーグがもっと発展することを心から願っています。

前回の続きから


佐世保で優勝の可能性は完全に無くなり、肩を落とすRWナイン。

しかし、消化試合になってしまったとはいえ、翌日のホーム北九州市民球場でのデーゲーム・愛媛戦には朝から不思議な空気が漂っていました。

ただの公式戦で、ナインたちも普通に練習しているのに妙な緊張感が流れている。
よくある気の抜けた感じではない。どうしてなんだろう。


この日の先発投手は、元ソフトバンクホークスの山田秋親。

かつてはアマ球界NO.1の名を欲しいままにし、10年とも20年に1度とも言われたほどの投手です。

しかし、怪我で戦力外通告となり2009年はキャンプからRWと練習を行ってきました。


温厚で謙虚。大物と呼ばれていた方にありがちな偉ぶった感じは全く感じられない方です。


9月から選手登録されたため、山田投手をアイランドリーグ選手と呼ぶことに異論を唱える方もいらっしゃるようですが、彼は練習生としてずっとチームと行動を共にしてきています。


登録されたのがシーズン終盤だったというだけのことですから、アイランドリーグ選手として扱われることは正当だと思っています。


彼が選手登録され、チームの遠征に帯同し始めてから、NPBのスカウト陣の動きも俄かに慌ただしくなりました。


特にこの日は10数名のスカウトが球場に詰めかけ、彼への注目の高さが浮き彫りとなりました。


このように特定の選手に注目が集まるということは、ほかのアイランドリーグの選手もプレーを見てもらえるということ。


スカウトがある選手をチェックしに来たら、別の選手が気に入ったということも珍しくありません。


有名選手はアイランドリーグ全体にとってありがたい存在にほかならないのです。


この日の妙な空気を作っていた原因はたぶんほかにもありました。


愛媛の先発投手・浦川大輔。そしてセンターにスタメンの西村悟。

二人ともかつて福岡に所属し、そして福岡を後にした選手です。


浦川は前回9/18に先発しており、なんと中2日での先発。
ここ北九州は彼の地元でもあり、並々ならぬ意欲を燃やしていたことでしょう。


9月上旬に突然福岡を出た西村悟には、試合前にごく一部のRW選手が接触しているところを見かけました。


この妙な空気のまま、試合は開始されました。


久々の先発の山田。そして彼の球を受けるのは前夜・佐世保で悔しい思いをした翔。


初回は3人、内野フライ、ゴロ、内野フライ、わずか6球という上々の立ち上がり。


この日の山田には無駄な球はほとんどなく、2ストライクに追い込んで早いカウントからの勝負球に愛媛打線は完全にきりきり舞いさせられていました。


特に三振を獲った内角のキレのある球には痺れるくらいの感動を覚えました。

吸い込まれるように翔選手のミットに収まる球、これがプロの投球術なのだと強く感じました。


6回にショートの処理がちょっともたついたため内野安打になりましたが、ほぼ無安打と言ってもよい6回までの完ぺきな投球でした。


相手投手の浦川の全力投球も見ていてこちらまで力が入るくらい素晴らしかった。


本当に1000円で見せてもらうのが申し訳ないくらい、いい試合でした。


山田は6回で降板、そのあとを7回頭から大澤亮が継投します。


一人目の3番・檜垣はピッチャーゴロに打ち取ります。


二人目の4番・大島は2ストライクで追い込んだ後、3球目わずかに外れ「ボール」とコールされてしまいます。

そのあと、思わず勝負に行ってしまったのでしょうか、レフトへ高々とボールは運ばれスタンドイン。

このホームランが決勝点となってしまいました。


両軍投手ともこの決勝打以外はお互い譲らず、試合は1-0、愛媛が勝利しました。


先発のことを浦川はヒーローインタビューで「志願登板だったんじゃないですか?」と聞かれ「いや、そういうわけじゃなかったんだけど、地元だったし投げたかったので」と答えていました。

(私はこの返答はちょっと素直じゃないかもと感じましたにひひ


対する大島に一発を浴びた大澤は、後のインタビューでこの日に打たれたホームランが今までで一番悔しいと語っていました。

緊迫した試合だっただけに、滅多打ちされるよりも強烈なインパクトを残したかもしれません。


負けはしましたが、今季ベストと言ってもよいほど山田投手が魅せてくれた試合でした。


翌日に行われた地元最終戦は「福岡レッドワーブラーズ・今季最終戦 対徳島IS戦」

http://ameblo.jp/like89/entry-10348762031.html

に記載していますので、よろしければそちらをご覧ください。


すべての日程は終了し、今年でユニフォームを脱ぐかもしれない選手、来年のことを迷って悩んでる選手、いろんな思いが交錯していました。

その時は漠然とまたみんな逢えたらいいね、そんな気持ちでした。


そして、その日は突如訪れました。


(7)につづきます。

前回の続きから




佐世保で迎えた9月20日の対長崎戦。




長崎の先発投手はNPBも注目している一人、若武者・土田瑞起。




そして福岡は前回の鳥栖で見事に復活した左腕・渡邊隆洋、この両先発でゲームが始まりました。




水を得た魚のような渡邊の投球、4回まではパーフェクトに3人ずつで試合が進行。


5回に連打で1点を失ったものの、その後も8回までマウンドを守り抜きます。




対する長崎の土田は、6回表にワイルドピッチで関口大志にホームを踏ませ、8回にはこの日マルチヒットの荒川大輔に続き、4番中村真崇にタイムリーを打たれ、2点目を失います。




9回裏には満を持して、RWの守護神・角野雅俊が登板します。




このイニングはバッテリーごと交代し、代打の出た捕手には翔が入りました。




この試合だけはどうしても勝ちたい。勝って可能性を繋ぎたい。

ファンとチームの祈りのような思い。




そして真のクライマックスはここから始まりました。




まず先頭打者の四番、末次峰明を三振に取ります。これで1アウト。




ほっとしたのもつかの間、5番林孝明にライトへの2塁打を許します。




これに動揺したのか、捕手・翔は6番代打・慧陽の打席の間にパスボール。

林の代走である金崎恭平は3塁へ。




続く7番・安田慎太郎が一塁内野安打の間に3塁走者・金崎がホームイン。

長崎2-2の同点!




8番の吉川公史郎の打席、まさかの二つ目のパスボールで慧陽は三塁、安田は二塁へ。




1アウト、ランナー二三塁。もはやがけっぷち。




吉川はセンターフライを放ちます。犠牲フライには十分な飛距離。


3塁ランナーはタッチアップ、本塁を駆け抜け主審の判定セーフ。




長崎サヨナラ!ベンチを飛び出して大騒ぎのセインツナイン!






と思いきや、驚きのどんでん返しが待っていました。




ホームで悔しがる翔捕手に、突然三塁手・中村真崇がこっちに!とボールを要求。

すぐさま翔から中村にボールが渡り、中村は自ら三塁ベースを踏みます。




塁審の手が上がり「アウト!」




なんたることでしょう。


三塁ランナーがリタッチをせずにホームを踏んだことを中村はきちんと見ていて、塁審はそのアピールプレーを有効と判定したのです。




ここで初めて試合終了。




9回裏の最後の1得点は認められず、この試合は2-2の引き分けとなりました。




最後まで冷静に試合を判断していた中村と正確なジャッジをした塁審にはファインプレーの一言に尽きます。




しかし、一度は長崎勝利で試合終了がコールされてしまったため、納得いかないのは1塁側のセインツサイドのファンたちです。




非難ごうごう、大ブーイングが起き、やむなく長崎の長富監督がグランドに現れ、この判定が間違っていないことを説明したためようやく事態は収拾へ向かいました。




ですが、双方のファンにとって後味の悪さは残りました。




主審が試合終了を宣告するまでは、インプレーである。

選手もスタッフもそしてファンも、その怖さを誰もが思い知らされた試合でした。




2009/9/20 長崎S△2-2福岡RW




この引き分けでRWのシーズンは事実上「終戦」となりました。




がっくり疲労困憊するRWの選手たち、中でも角野投手がかなり荒れていたことを聞きました。

もともと熱い魂を持っている彼だけにこの終わり方は彼の野球人生にとって忘れがたいワンシーンだったと思います。




あと2試合。終わりだけれども終わりではない。




(6)につづきます。