イム・セオプさんの夏以降の打席は、ファウル一つでも強い大きな打球がスタンドに入っていき、「きちんとレギュラー化させたらとんでもないスラッガーになるかもしれん」そんなパワーを見せ付けられました。
しかし、思ったより打率は伸びず、福岡での最終戦を迎えたときには、見送りのときに「もし今年ダメだったら、帰国して兵役につきます」と話してくれました。
シーズン終了直後、彼が早々と来季の構想から外れていることを知らされました。
確実に振れてきているのに、あと半年でもいられないのか。勝負の世界とはかくも残酷でシビアです。
10月末にイ・チャンホ投手と一緒に帰国する際には「韓国プロ野球のトライアウトを受けます。それでダメなら兵隊です」と言って、日本を発っていきました。
諦めない姿勢が彼に幸せを呼びました。
韓国トライアウト合格、来季から起亜タイガーズでの入団が決定したのです。
心からよかった、おめでとう!そう思いました。
プロのアスリートとはなにか。
技術も能力ももちろん必要ですが、何よりも一番大切なのは自分の仕事が好きで、真剣に向き合う姿勢ではないか?
イム・セオプさん自身がそれを示してくれたような気がします。